新井 涼平(あらい りょうへい、1991年6月23日 - )は、日本の陸上競技選手。

専門種目はやり投。2014年仁川アジア大会銀メダリスト。現在日本歴代2位の記録を持っている。

埼玉県秩父郡長瀞町出身。長瀞町立長瀞中学校・埼玉県立皆野高等学校・国士舘大学卒業。スズキアスリートクラブ所属。身長183cm。体重96kg。

経歴

中学生まで

小学時代はソフトボール、中学時代は野球に打ち込んでいた。

高校生・大学生時代

2007年に皆野高校へ進学。グランドホッケー部に入部したが、数ヶ月後に退部。同年9月2日、テレビ放送で見た2007年世界選手権男子やり投金メダルのテロ・ピトカマキの投擲に影響を受け、2学期が始まると陸上競技部へ入部。入部した当初は短距離走や走幅跳にも取り組んでいた。3年時には63m64でインターハイ4位、64m00で国体少年A3位、63m58で日本ジュニア選手権5位という結果を残し、自己ベストは65m00だった。

2010年に国士舘大学へ進学。2年生時に日本選手権で日本歴代8位(当時)の78m21を記録して4位となった。3年時に日本インカレで優勝、4年生時にユニバーシアードで8位に入賞する。大学時代の自己ベストは78m21だった。

2014年

2014年からスズキ浜松アスリートクラブに所属。

4月29日の織田記念陸上では日本歴代3位(当時)となる85m68を記録して優勝する。

6月8日の日本選手権でも81m97をマークして同大会初優勝。

10月2日に韓国の仁川で行われたアジア大会では84m42を記録して銀メダルを獲得した。試合後のインタビューでは、「記録的には最低限のことは出来ました」、「まだまだ行けたのに、本当に悔しいです」と語っている。

10月21日の長崎国体では日本歴代2位・アジア歴代4位となる86m83を記録して優勝した。

2015年

2015年4月19日の織田記念陸上、5月11日のゴールデングランプリ川崎を腰痛のため欠場。

6月28日の第99回日本選手権では大会新記録となる84m13を記録して優勝、同大会2連覇を達成した。

8月24日、初出場した2015年世界選手権の予選は全体2位の84m66を記録して通過。26日の決勝では2投目に83m07を記録して5位につけていたが、3投目で他選手に抜かれて8位と6cm差の9位となり、入賞はならなかった。このとき新井は「新しい感覚の投げができた。この感覚を極めていきたい。」と語っている。

9月8日のザグレブ国際では77m54を記録して7位、13日のリエティ国際では84m13を記録して2位になった。

2016年

2016年5月8日のゴールデングランプリ川崎では84m41を記録して2位。

6月25日、第100回日本選手権で大会記録を更新する84m54で3連覇を達成し、2016年リオデジャネイロオリンピック代表入りが決定した。

リオデジャネイロオリンピックでは、現地時間8月17日の予選で84m16を1投目でマーク、全体4位で決勝へ進出した。20日の決勝では79m47で4投目以降へ進めず、入賞を逃し11位となった。

成績

主要国際競技会

以下は全てやり投げでの成績。

年次ベスト

人物・エピソード

同じ国士舘大学陸上競技部のOBである円盤投の堤雄司とは学生時代から親交があり、試合での記録でよく勝負していたという。

脚注

外部リンク

  • 新井涼平 - 日本陸上競技連盟の選手名鑑
  • RYOHEI ARAI - ワールドアスレティックスのプロフィール(英語)
  • Ryohei Arai (@ARAI_R) - Instagram

アジア陸上競技選手権大会|競技結果|スズキアスリートクラブ|スズキ株式会社

【世界選手権】 IAAF からのInvitationにより日本代表選手を追加決定! やり投 新井涼平 (スズキ浜松AC)、斉藤真理菜 (国士舘

世界陸上北京大会、男子やり投げ決勝の新井涼平…:やり投げ 新井涼平 写真特集:時事ドットコム

〝修業〟を積んで、目指すは90m超え 陸上やり投げ・新井涼平さん(後編)|好書好日

〝修業〟を積んで、目指すは90m超え 陸上やり投げ・新井涼平さん(後編)|好書好日