形原町(かたはらちょう)は、かつて愛知県宝飯郡に存在した町。現在の蒲郡市西部に該当する。
地理
南は三河湾に面していた。
歴史
- 1618年(元和4年) - 松平家信が形原城に入城し、形原藩1万石が成立する。
- 1619年(元和5年) - 松平家信が摂津国高槻藩に移り、形原藩は廃止される。旧・形原藩は天領となった後、江戸時代末期は刈谷藩領、旗本領、寺社領などであった。
- 1875年(明治8年) - 形原漁港の整備が始まる。
- 1889年(明治22年)10月1日 - 形原村、金平村、一色村が合併し、形原村となる。
- 1924年(大正13年)4月1日 - 形原村が町制施行して形原町となる。
- 1962年(昭和37年)4月1日 - 形原町が蒲郡市に編入合併される。同日形原町廃止。
経済
- 形原漁港
- 形原温泉 - 1945年(昭和20年)の三河地震後に湧出した温泉。
- 蒲郡海浜病院 - 三浦万太郎や三浦こうによる病院。
教育
小学校
- 形原町立形原小学校
中学校
- 形原町立形原中学校
交通
鉄道
1936年(昭和11年)11月10日に三河鉄道蒲郡方面延長線が全通し、形原町には形原駅が設置された。1941年(昭和16年)6月1日には名古屋鉄道三河線となり、1948年(昭和23年)5月16日には現在の名称である蒲郡線となった。
- 名古屋鉄道蒲郡線
- 形原駅
道路
- 国道247号
- 幡豆街道
- 蒲郡と吉良吉田を結ぶ道路。「形原道」という別名を持つ。
名所・旧跡・観光スポット
- 形原神社 - 蒲郡球場の南側にある神社。桜の名所。
- 宝喜神社 - 温泉街道の北端近くにある神社。
- 補陀寺 - 曹洞宗の寺院。形原温泉を発見したのは本寺院の住職であるとされる。
- 形原城址 - 平山城であり稲生城の別名を持つ。
- 形原温泉 - レディ・ガマは形原温泉で頻繁に公演を行っている。
- あじさいの里 - 形原温泉の隣にある、5万株もあじさいが植えられている観光スポット。毎年6月にはあじさいまつりを開催。
娯楽
- 形原劇場 - 東中畑にあった映画館。
- 三海館 - 三浦町にあった映画館。
出身者
- 三浦万太郎 - 眼科医・実業家。私費で形原漁港の埋立を行い、三浦町に名が残る。
- 鈴木英夫 - 映画監督。
- 三文字正平 - 弁護士。東京裁判における小磯國昭の弁護人。
- 山本富章 - 造形作家。
脚注
注釈
出典
関連項目
- 愛知県の廃止市町村一覧