『危険な関係』(きけんなかんけい、Les Liaisons Dangereuses)は、1959年製作のフランス映画。ラクロの『危険な関係』の映画化作品。舞台は原作の18世紀フランスの貴族社会から、現代の上流社会となっている。
1995年のリバイバル公開では『危険な関係1960』となっている。
あらすじ
パリの上流社会でもっとも洗練された2人ともてはやされる外交官のヴァルモン夫妻。2人は互いのことをだれよりも愛していたが、妻のジュリエットは複数の男と関係を持ち、夫ヴァルモンもまた多くの女性と付き合いながら、それぞれ互いの情事について報告しあっていた。ジュリエットは恋人のひとりであるジェリーが若い娘セシルと婚約したことを知り、その復讐にと、ヴァルモンにセシルの純潔を奪わせた後、ジェリーのものにさせることを企む。
スタッフ
- 監督:ロジェ・ヴァディム
- 脚本:ロジェ・ヴァディム
- 撮影:マルセル・グリニョン
- 音楽:セロニアス・モンク、ジャック・マーレイ、モーリス・ルルー(音楽監修)
- 演奏:セロニアス・モンク・カルテット(チャーリー・ラウズ、サム・ジョーンズ、アート・テイラー)、アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ(リー・モーガン、ボビー・ティモンズ、ジミー・メリット)、バルネ・ウィラン、デューク・ジョーダン、ケニー・クラーク
キャスト
- ジュリエット・ヴァルモン:ジャンヌ・モロー
- ヴァルモン:ジェラール・フィリップ(吹替:野沢那智)
- マリアンヌ・トゥルーベル:アネット・ヴァディム
- ダンスニー:ジャン=ルイ・トランティニャン
- セシル・ヴォランジュ:ジャンヌ・ヴァレリー
- ヴォランジュ夫人:シモーヌ・ルナン
- ジェリ・コート:ニコラス・ボーゲル
- ローズモンド夫人:マリアンヌ・ランバート
脚注
文献
- ロジェ・ヴァティム脚色 『危険な関係 現代版』品田一良訳、新潮社 1961年
関連作品
- 華麗な関係 - ヴァティム監督によるリメイク作品、1976年
- 危険な関係 (1988年の映画)
- クルーエル・インテンションズ
- スキャンダル (2003年の映画)
- アート・ブレイキー - サウンドトラックを担当
外部リンク
- 危険な関係 - allcinema
- 危険な関係 - KINENOTE
- Les Liaisons Dangereuses - オールムービー(英語)
- Les Liaisons Dangereuses - IMDb(英語)