スペルマロン(Spell Marron)は、日本の競走馬。高知競馬所属馬初の獲得賞金1億円を突破した馬である。

戦績

中央所属時代

美浦の古賀史生厩舎に入厩。2016年8月7日の2歳新馬(新潟芝1800m)でデビューし、12着に敗れる。2戦目からダートを使われ、2歳未勝利でクビ差の2着と好走する。その後は、2着、3着、2着と勝ちきれない競馬が続いた。

3歳になっても、3着、5着、3着と善戦が続いたが、3月19日の3歳未勝利で9戦目にして初勝利を飾る。その後、去勢手術を行い騸馬となった。去勢明け、3歳上500万下は10着に敗れたが、次走の3歳上500万下を勝利し、2勝目を挙げる。さらに、瀬波温泉特別を逃げ切り連勝を飾った。3か月後、昇級戦の北総ステークスは7着に敗れた。

年が明け、4歳初戦の招福ステークスは9着、アレキサンドライトステークスは8着に敗れる。半年ぶり、降級戦となった横手特別は最下位の15着と大敗する。次走、麒麟山特別は4着と掲示板を確保したがその後は掲示板に載れない競馬が続いた。

2019年3月30日の4歳上1000万下で2着と好走すると、花見山特別は8着に終わったが、苗場特別は勝ち馬からタイム差なしの2着に入る。続く麒麟山特別は5着、鋸山特別は15着に沈む。このレースが中央最後のレースとなり、10月4日付で中央競馬の登録を抹消、高知競馬に移籍する。

地方競馬移籍後

高知競馬の別府真司厩舎に入厩する。移籍初戦、10月27日のB級2組を人気に応え1着、移籍初戦を勝利で飾る。次走、絶海池特別は2着に敗れたが、その後は連勝を飾った。重賞初挑戦となった高知県知事賞は、3コーナー過ぎで先頭に立つといったんウォーターマーズに交わされたがゴール直前で差し返し優勝、重賞初制覇を飾った。

2020年初戦となった大高坂賞は2着、黒潮スプリンターズカップはウォーターマーズをアタマ差交わし優勝、重賞2勝目を挙げた。次走、だるま夕日賞はウォーターマーズに敗れる2着となる。ダートグレード競走の黒船賞は6着、続く御厨人窟賞は地元馬同士で初めて連対を外す9着と惨敗した。続く福永洋一記念を3着とし、その後、シュヴァルグラン賞、ヴァンセンヌ賞と連勝、トレノ賞は2着となった。続くミッキーロケット賞はスタートで躓き落馬、競走中止となる。珊瑚冠賞は好位でレースを進め、直線で先頭に立って後続を突き放し、4馬身差で快勝、重賞3勝目を挙げた。続く黒潮マイルチャンピオンシップは3コーナーで先頭に立ち、最後の直線で後続を突き放して5馬身差をつけ圧勝、重賞連勝となった。続くニシケンモノノフ賞も勝利し、連覇を狙った高知県知事賞は好位外目を追走し、2周目3コーナーで前へ出ると4馬身差をつけて1着、連覇達成となった。翌、1月27日に令和2年高知けいば優秀競走馬として年度代表馬、最優秀4歳以上馬の2部門で選出された。

2021年初戦、大高坂賞は伏兵アイアンブルーに交わされ2着。だるま夕日賞は先手を取ると、直線では後続を大きく離して独走し7馬身差をつけ優勝、重賞6勝目を飾る。続く黒船賞は7着に敗れたが、二十四万石賞を3コーナーすぎで先頭に立ち後方を突き放す競馬で快勝、重賞7勝目を挙げた。さらに、福永洋一記念も3コーナーすぎで先頭に立つ競馬で6馬身差をつけて1着、連勝で重賞8勝目を飾った。続くパール特別を1.1倍の人気に応え勝利すると、トレノ賞も断然人気に応え、直線入り口で先頭に立つと後続を突き放し優勝、4連勝で重賞8勝目とした。さらに連勝は続き、建依別賞は直線で大外から脚を伸ばし、ダノングッドを1馬身半振り切り快勝、高知競馬初となる重賞10勝目を飾った。次走、珊瑚冠賞は2番手から2周目3コーナーで先頭に立ちつと追撃を振り切り優勝、同競走連覇となった。その後はアドミラブル賞を勝利し、地方収得賞金が1億34万5000円となり、高知競馬での獲得賞金が初めて1億円を突破した馬となった。連覇を狙う黒潮マイルチャンピオンシップはスローペースのなか、2番手から3コーナーで先頭に立ち2馬身半差をつけ快勝、8連勝で重賞12勝目を挙げた。次走、単勝元返しとなったターコイズ特別を完勝。しかし、3連覇に挑んだ高知県知事賞は1.1倍の人気に応えられず、直線でグリードパルフェに交わされ1馬身半差の2着、連勝は9で止まった。2021年は13回出走し黒船賞以外は連対という結果となった。翌、1月27日に令和3年高知けいば優秀競走馬として2年連続で年度代表馬、最優秀4歳以上馬の2部門で選出された。

2022年、8歳初戦となった大高坂賞で5着に敗れ地元馬同士でミッキーロケット賞の競走中止以来の連対を外す結果となる。長浜特別は当日に右飛節挫創により競走除外となる。その後は一気に調子を崩し、御厨人窟賞はブービーの11着と大敗。二十四万石賞、珊瑚冠賞と2戦連続で10着に敗れる。その後、降格して挑んだA級2組をクビ差で勝利し復活の兆しを見せると、トパーズ特別は2着に入る。4年連続出走となった高知県知事賞は2周目向こう正面で仕掛けると最後はガルボマンボにアタマ差交わされたものの2着に入った。

2023年初戦となったベストウォーリア賞で7着に敗れると、その後の2戦も不本意な結果が続いていたが、7月2日のルビー特別では道中最後方追走から最終コーナーで捲り気味に仕掛け、先に抜け出したヒカリオーソを差し切り久々の勝利を挙げる。トレノ賞6着を挟んで、7月29日のサトノアラジン賞では道中4番手追走から鋭く脚を伸ばして先頭に立つと最後はダノンロイヤルの追撃を半馬身差で振り切り通算12勝目をマークする。8月20日の建依別賞では好位追走からしぶとく脚を伸ばしてきたがアポロティアモの3着に敗れると、その後は着外が続き9歳シーズンを終える。

2024年はジャニュアリー特別4着、アメジスト特別9着と精彩を欠いていたが、2月18日のフェブラリー特別では後方から追い込んで3着と好走する。この後、しばらくは着外が続いていたが、7月7日のびあんど特別では2コーナーで2番手に取り付くと最後の直線ではペイシャワキアにかわされるも2着に入った。しかし、その後は再び着外続きに終わる。

2025年1月12日のジャニュアリー特別7着をもって現役を引退。1月19日に高知競馬場のパドックにて引退式が行われ、1月22日付で地方での競走馬登録を抹消された。引退後は香川県の観音寺乗馬クラブで余生を過ごす。

競走成績

以下の内容は、netkeiba.comおよびJBISサーチに基づく。

血統表


  • 叔父のサンディエゴシチーは2009年札幌2歳ステークスの勝ち馬。

脚注

外部リンク

  • 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、KEIBA.GO.JP、JBISサーチ

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