菅原神社(すがわらじんじゃ)は、奈良県奈良市東九条町にある神社。
祭神
- 菅原道真 - 本殿
- 天穂日命 - 右
- 野見宿禰 - 左
社殿
一間社春日造檜皮葺で、三間四方の覆屋を持つ。 春日大社摂社榎本神社の旧本殿の移しと伝わる。
境内
東寄りに土壇があり、古瓦などが散乱しているが、同所は奈良時代の姫寺遺跡の一部であり、所在地の小字も姫寺と呼ばれる。
かつての合祀社
1915年(大正4年)、近隣の神社を合祀したが、村人に不慮な出来事が相次ぐなどしたため、そのうちのいくつかは再度分祀され、元の所在地に祀り直された。 合祀された(されていた)神社は以下の通り。
- 厳島神社(東九条城殿山196) - 再分祀された
- 稲荷神社(東九条ホテンド241) - 再分祀された
- 冨神社(東九条宮南1324)
厳島神社
小祠に覆屋が設けられており、手前に割拝殿がある。境内には榎の巨樹がある。宝暦11年(1761年)の弁財天講中の記録があり、由緒はかなり古い。
稲荷神社
境内は森に覆われ、広さは106坪ある。5つの朱鳥居の奥に春日造の社殿が祀られている。この地は穂積寺跡と伝わり、古瓦なども発見されている。
出典
参考文献
- 奈良県史編集委員会 編『奈良県史 8 建築』名著出版、1998年。
- 奈良市史編集審議会 編『奈良市史 社寺編』吉川弘文館、1985年。