2002年の相撲(2002ねんのすもう)は、2002年の相撲関係のできごとについて述べる。

大相撲

できごと

  • 1月、協会員のCM出演解禁。原則資格者以上の者が出演することを認めた。
  • 2月、役員改選が行われ、理事は選挙となった。新理事長に北の湖、新理事に武蔵川、伊勢ノ海、新監事に三保ヶ関。23日、都内ホテルで北の富士勝昭の還暦を祝う会が催され、赤い横綱を占めて還暦土俵入りを披露。
  • 3月、元前頭3枚目大至引退、準年寄大至承認。
  • 4月、巡業が売り興業に戻ることに伴い、全国から勧進元を集めて国技館で地方巡業説明会を行った。
  • 5月、6日、横綱審議委員会稽古総見が一般公開で行われ、力士会主催で「伊豆諸島地震活動災害義援金」の募金活動を行った。国技館でFMラジオ局を開局することを発表。秋場所より実施。NHK・BSの音声を放送。場所後に春日王が十両に昇進し、初の韓国出身関取となる。
  • 7月、場所後の番付編成会議で朝青龍が大関昇進。
  • 9月、3日に理事会で年寄名跡の貸借を認めることを承認。元前頭2枚目の湊富士引退、年寄立田川襲名。元関脇の貴闘力が引退、年寄大嶽襲名。元関脇の寺尾が引退、年寄錣山襲名。
  • 11月、元前頭筆頭の肥後ノ海引退、年寄木瀬襲名。

本場所

一月場所(初場所)

両国国技館(東京都)を会場に、初日の1月13日(日)から千秋楽の1月27日(日)までの15日間開催された。

三月場所(春場所、大阪場所)

大阪府立体育会館(大阪市)を会場に、初日の3月10日(日)から千秋楽の3月24日(日)までの15日間開催された。

五月場所(夏場所)

両国国技館(東京都)を会場に、初日の5月12日(日)から千秋楽の5月26日(日)までの15日間開催された。

七月場所(名古屋場所)

愛知県体育館(名古屋市)を会場に、初日の7月7日(日)から千秋楽の7月21日(日)までの15日間開催された。

九月場所(秋場所)

両国国技館(東京都)を会場に、初日の9月15日(日)から千秋楽の9月29日(日)までの15日間開催された。

十一月場所(九州場所)

福岡国際センター(福岡市)を会場に、初日の11月10日(日)から千秋楽の11月24日(日)までの15日間開催された。

受賞

  • 年間最優秀力士賞(年間最多勝):朝青龍明徳(66勝24敗)

新弟子検査合格者

四股名が太字の者は現役力士。最高位は引退力士のみ記載。

引退

引退相撲興行

  • 9月28日 - 智乃花引退披露大相撲(両国国技館)
  • 9月29日 - 大至引退断髪披露大相撲(両国国技館)

誕生

  • 2月22日 - 生田目竜也(現役力士、所属:二子山部屋)
  • 9月3日 - 熱海富士朔太郎(現役力士、所属:伊勢ヶ濱部屋)
  • 9月7日 - 天照鵬真豪(現役力士、所属:宮城野部屋→伊勢ヶ濱部屋)
  • 10月31日 - 木竜皇博一(現役力士、所属:立浪部屋)

死去

  • 1月8日 - 北の洋昇(最高位:関脇、所属:立浪部屋、* 1923年【大正12年】)
  • 5月28日 - 楯甲幸男(最高位:前頭18枚目、所属:中村部屋、* 1924年【大正13年】)
  • 7月30日 - 陸奥嵐幸雄(最高位:関脇、所属:宮城野部屋、* 1943年【昭和18年】)
  • 9月30日 - 7代式守勘太夫(元・三役格行司、所属:鏡山部屋→伊勢ヶ濱部屋、* 1924年【大正13年】)
  • 12月29日 - 栃光興福(最高位:関脇、所属:春日野部屋、* 1953年【昭和28年】)

注釈

出典

参考文献

  • 『相撲』誌各号
  • 『大相撲戦後70年史』(ベースボールマガジン社、2015年)p110

駿河屋 相撲 1982年7月号(スポーツ雑誌)

駿河屋 付録付)大相撲 1991年1月号(スポーツ雑誌)

2002わんぱく相撲

駿河屋 大相撲 1999年2月号(スポーツ雑誌)

2002わんぱく相撲