丹南町(たんなんちょう)は、兵庫県の中部に存在した町。旧多紀郡。
篠山口駅や丹南篠山口インターチェンジを抱え、旧篠山町への玄関口として機能していた。また阪神間や大阪へのアクセスも良いため、1990年代は隣接の自治体が人口減に悩んでいた一方で、丹南町はニュータウンの開発により人口を大きく増加させてきた。合併までの10年間に人口をおよそ4千人程度増加させている。
1999年4月1日に篠山町・今田町・西紀町の3町と合併し、篠山市となったため消滅した。
丹南町の町名は丹波地域の南に位置していることに由来している。
地理
- 山: 白髪岳 (722m)、黒頭峰 (621m) など
- 河川: 篠山川など
隣接していた自治体
三田市、多紀郡今田町、同郡西紀町、同郡篠山町、氷上郡山南町、同郡柏原町
歴史
鎌倉時代から室町時代後期まで、当地の地頭であった酒井氏が支配していた。酒井氏は明智光秀の丹波平定において戦い、その後没落した。
- 1955年(昭和30年)4月15日 - 味間村・城南村・古市村・大山村が合併して発足。
- 1999年(平成11年)4月1日 - 今田町・篠山町・西紀町と合併して篠山市が発足。同日丹南町廃止。
交通
鉄道路線
西日本旅客鉄道 福知山線 草野駅 - 古市駅 - 南矢代駅 - 篠山口駅 - 丹波大山駅
道路
- 国道176号
- 国道372号
- 兵庫県道36号西脇篠山線
- 兵庫県道140号長安寺篠山線
- 兵庫県道299号大沢新東吹線
- 舞鶴自動車道
- 丹南篠山口インターチェンジ
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 栗栖野城
丹波茶が名産。
出身有名人
- 酒井信政(栗栖野城主)
- 酒井氏治(戦国武将)
- 酒井氏武(戦国武将)
- 酒井氏盛(戦国武将)
- 波多野秀香(戦国武将)
- 本庄繁(大日本帝国陸軍大将)
- 平野零児(作家)
- 瀬戸亀男(政治家)
- 中林雅(生物学者、広島大学大学院准教授)
ゆかりのある有名人
- 田中邦裕(実業家、さくらインターネット代表取締役社長)
関連項目
- 兵庫県の廃止市町村一覧