池塘、地塘、池溏(ちとう)は、湿原の泥炭層にできる池沼である。
概要
高層湿原が形成される過程において、堆積した泥炭層の隙間が水で涵養された部分ができる。これが池塘であり、周囲とは隔絶された環境であるため、独特の生物相ができる。池塘と池塘の間は地上、地下の水路でつながり、時に泥炭層の一部が浮島として浮遊することもある。
「塘」は池沼の堤を、「池」は池沼の水をそれぞれ指すという説もある。なお、中国語の「池塘」は日本語における一般的な池を表し、湿原の泥炭層にできるものに限定されない。
また、弥陀ヶ原などでは餓鬼が飢えをしのぐ為に作られた田に見立てて「餓鬼田」と呼ばれることもある。
脚注
関連項目
- 湿原
- 沼
- 雨竜沼湿原
- ボグ
- 英文:Lentic ecosystems - 池塘を含む池、沼などの生態系