概要
酉部には「酉」を筆画の一部として持つ漢字を分類している。
単独の「酉」字は十二支の第10位(酉)を表す。十干と組みあわせて六十干支を構成し、日を記録する記号として用いられた。漢代以降は年の記録にも使われ、方位では西、月では仲秋、旧暦8月を表す。
字源としては、「酉」字は酒壷を象る象形文字である。
「酉」は意符としては酒や発酵食品、調味料などに関する文字に含まれることがある。
部首の通称
- 日本:とりへん・さけのとり・ひよみのとり(「日読み(ひよみ)」とは十二支の別名。その獣が鶏であることから「とり」)・こよみのとり(同左)・さけつくり
- 中国:酉字旁
- 韓国:닭유부(dak yu bu、にわとりの酉部)
- 英米:Radical wine
部首字
酉
- 中古音
- 広韻 - 与久切、有韻、上声
- 詩韻 - 有韻、上声
- 三十六字母 - 喩母四等
- 現代音
- 普通話 - ピンイン:yǒu 注音:ㄧㄡˇ ウェード式:yu3
- 広東語 - Jyutping:jau5 イェール式:yau5
- 日本語 - 音:ユウ(イウ)(漢音)
- 朝鮮語 - 音:유(yu) 訓:닭(dak、とり・十番目の十二支)
例字
*印は拡張新字体。
- 酉
- 2:酋・酊、3:酌・酒・酎・配、5:酣・酢、6:酬・酩・酪、7:酵・酷・酸、8:醇・醉(酔4)、9:醐・醒・醍、10:醢・醜、11:醬(醤*10)、12:醱(醗*9)・醯・𨣎、13:醴、17:釀(醸13)