ロシア民間防衛問題・非常事態・自然災害復旧省(ロシアみんかんぼうえいもんだい・ひじょうじたい・しぜんさいがいふっきゅうしょう、ロシア語: Министерство по делам гражданской обороны, чрезвычайным ситуациям и ликвидации последствий стихийных бедствий、略称:МЧС、英語: Ministry of the Russian Federation for Civil Defence, Emergencies and Elimination of Consequences of Natural Disasters)は、ロシア連邦の民間防衛、自然災害対策等を管掌する機関。ロシア版FEMAともいえるが、単なる統制機関ではなく、実働部隊であるロシア民間防衛軍を保有している。
正式名称が長いため、日本語ではロシア非常事態省と略称されることが多い。英語では、EMERCOM(Emergency Commandの略)と呼ばれることもある。
非常事態相は、1994年の同省創設以来、2012年まで18年の長きにわたってセルゲイ・ショイグが担当していた。ショイグはソ連崩壊後の多発する設備の老朽化による技術性事故や自然災害に対して、機敏に対応し、その行政手腕が評価され、ロシア国民からも評価される政治家の一人であった。
2012年5月にセルゲイ・ショイグが国防大臣に就任したため、ウラジーミル・プチコフが第2代非常事態相に就任した。
機構
中央機関
- 作戦統制部
- 非常状況警戒部
- 領域政策部
- 民間防護部
- 後方・兵器部
- インフラ発展部
- 組織動員部
- 人事政策部
- 国際活動部
- 行政部
- 財政・経済部
- 民間防衛軍局
- 消火・特殊消防組織局
- 国家防火監督局
- 国家小型船舶監督局
- 捜索・救助局
- 航空隊・航空救助技術局
- 監査局
- 情報保護・救助業務安全保障局
- 情報・社会関係局
- 法務局
- 連邦領域支援局
地方機関
- 極東地域センター
- シベリア地域センター
- 南部地域センター
- 沿ヴォルガ・ウラル地域センター
- 中央地域センター
- 北西地域センター
歴代非常事態相
その他
- 2011年3月11日に発生した東日本大震災では、日本にも救助隊を派遣した(ロシア民間防衛軍#東日本大震災における救助活動を参照)。
脚注
出典
外部リンク
- ロシア連邦民間防衛問題・非常事態・自然災害復旧省公式サイト (ロシア語)