2024年マイアミグランプリ(英: 2024 Miami Grand Prix、正式名称: Formula 1 Crypto.com Miami Grand Prix 2024)は、2024年のF1世界選手権第6戦として、2024年5月5日にマイアミ・インターナショナル・オートドロームで開催された。
背景
- タイヤ
- ピレリが持ち込んだドライ用タイヤのコンパウンドはハード(白):C2、ミディアム(黄):C3、ソフト(赤):C4の組み合わせ。
- DRS:3箇所
※( )内は検知ポイント
- DRS1:ターン9の105m先から(ターン8の90m先)
- DRS2:ターン16の525m先から(ターン16の70m先)
- DRS3:ターン19のエイペックスから(ターン17の15m先)
- スプリント
- 前戦中国GPに続き、本GPもスプリントが実施されるレースとなる。
エントリー
ドライバーは前戦中国GPから変更なし。フェラーリはHPのタイトルスポンサー就任に伴い、チーム名を「スクーデリア・フェラーリ・HP」に変更した。
フリー走行
- FP1
- 2024年5月3日 12:30 EDT(UTC-4) (特記のない出典: )
- 気温: 29 °C (84 °F) 路面温度: 50 °C (122 °F) 天候:晴 路面状況: ドライ
- 晴天に恵まれてシーズン開幕以降最も暑いコンディションで行われ、マックス・フェルスタッペンがトップタイムを記録した。シャルル・ルクレールは開始6分でスピンを喫し、3周しか走行できなかった。
FP1の順位
スプリント予選
2024年5月3日 16:30 EDT(UTC-4) (特記のない出典: )
- 気温: 29 °C (84 °F) 路面温度: 47 °C (117 °F) 天候: 晴 路面状況: ドライ
マックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得し、FP1をほとんど走行できなかったシャルル・ルクレールが2番手に付けた。RB勢はダニエル・リカルドが4番手に入る健闘を見せた一方、チームメイトの角田裕毅はメルセデス勢らとともにSQ2敗退となった。
スプリント予選の結果
- 追記
- ^1 - ボッタスはSQ1でピアストリのアタックを妨害したため3グリッド降格
- ^2 - アルボンはパルクフェルメ下でサスペンションのセッティングを変更したためピットレーンスタート
スプリント
2024年5月4日 12:00 EDT(UTC-4) (特記のない出典: )
- 気温: 29 °C (84 °F) 路面温度: 47 °C (117 °F) 天候: 晴 路面状況: ドライ
マックス・フェルスタッペンがポール・トゥ・ウィンでスプリントを制した。以下6位までグリッド順と同じ並びとなったが、ダニエル・リカルドはオープニングラップでセルジオ・ペレスを抜いて一時3位を走行する好走を見せた。後に4位に落ちるも、巧みなディフェンスと抜きにくいコースである事が幸いしてその順位を死守、今季初にして5ポイントの大量得点を獲得した。
スタート直後にアストンマーティンの2台とランド・ノリス及びルイス・ハミルトンが接触し、ノリスとランス・ストロールがリタイアした。この多重事故によりセーフティカーが導入された。
リカルドのチームメイト・角田裕毅はソフトタイヤを選択し、オープニングラップで5つ順位を上げ、激しいバトルを繰り広げていたケビン・マグヌッセンとハミルトンの間隙を縫って両者の前に出て入賞圏内の8位に浮上する。最終ラップでハミルトンに抜かれたが、ハミルトンがセーフティカー走行中にピットレーンで速度違反を犯していたことでドライブスルーペナルティ(レースタイムに20秒加算)の裁定がレース後に出されたことにより、角田は8位入賞。15位から8位にジャンプアップする大健闘により、リカルドと共にRBがダブル入賞を果たした。
マグヌッセンはハミルトンとのバトルの際に、3度もコース外に出てアドバンテージを得た件とトラックリミット違反により、僅か19周のレースで合計35秒ものタイムペナルティが科せられた。レース後にはFIAからペナルティポイント「3」も科され、合計ペナルティポイントは僅か6戦目にして8ポイントにまで膨れ上がった。マグヌッセンは一連の行為について、チームメイトのニコ・ヒュルケンベルグを7位に入賞させるのを手助けしたと語っている。なお、レース後に「非スポーツマン的行為」についてスチュワードから召喚されたが、これについては不問とされた。
スプリントの結果
- 追記
- ^1 - ハミルトンはセーフティカー走行中にピットレーンで速度違反を犯したため、ドライブスルーペナルティ(レース後の裁定となったため、レースタイムに20秒加算)
- ^2 - マグヌッセンは以下4件のペナルティが科せられ、合計35秒がレースタイムに加算された
- コース外を走行してアドバンテージを得たため、10秒のタイムペナルティ(1回目)
- コース外を走行してアドバンテージを得たため、10秒のタイムペナルティ(2回目)
- コース外を走行してアドバンテージを得たため、10秒のタイムペナルティ(3回目)とペナルティポイント3点(通算8点)
- トラックリミット違反により5秒のタイムペナルティ
- ファステストラップ
- マックス・フェルスタッペン - 1:30.415(4周目)
予選
2024年5月4日 16:00 EDT(UTC-4) (特記のない出典: )
- 気温: 29 °C (84 °F) 路面温度: 49 °C (120 °F) 天候: 晴 路面状況: ドライ
マックス・フェルスタッペンが開幕から6戦連続となるポールポジションを獲得した。フェラーリ勢がフェルスタッペンに続き、セルジオ・ペレスが4番手となった。マクラーレン勢とメルセデス勢がこれに続くが、アストンマーティンは2台ともQ2で敗退した。
角田裕毅はQ3に進出して10番手を確保するが、チームメイトのダニエル・リカルドは18番手でQ1敗退を喫し、前戦中国GPで科せられたグリッド降格ペナルティにより最後尾グリッドからスタートする。
予選結果
- 追記
- ^1 - リカルドは前戦中国GPの決勝でセーフティカー走行中に他車をオーバーテイクして10秒のタイムペナルティが科せられたが、リタイア後の裁定によりペナルティが未消化だったため、本GPで3グリッド降格ペナルティとして消化
決勝
2024年5月5日 16:00 EDT(UTC-4) (特記のない出典: )
- 気温: 28 °C (82 °F) 路面温度: 45 °C (113 °F) 天候: 晴 路面状況: ドライ
5番手スタートのランド・ノリスが110戦目の出走で初優勝を果たした。
レース結果
- 追記
- ^1 - サインツはピアストリと接触した責任を問われ、5秒のタイムペナルティ(レース後の裁定だったため、レースタイムに5秒加算)とペナルティポイント1点(通算1点)が科せられた
- ^2 - ストロールはコース外でアルボンをオーバーテイクしたが順位を返さなかったため、10秒のタイムペナルティ(レース後の裁定だったため、レースタイムに10秒加算)
- ^3 - マグヌッセンは以下2件のペナルティが科せられ、合計30秒がレースタイムに加算された
- サージェントと接触した責任を問われ、10秒のタイムペナルティ(ピットストップでペナルティを消化しなかったため、レースタイムに10秒加算)とペナルティポイント2点(通算10点)
- セーフティカー走行中にピットレーンへ入ったがタイヤ交換を行わなかったため、ドライブスルーペナルティ(レース後の裁定だったため、レースタイムに20秒加算)
- ファステストラップ
- オスカー・ピアストリ - 1:30.634(43周目)
- 10位以内に入賞できなかったため、ポイント付与の対象外
- ラップリーダー
- 太字は最多ラップリーダー
- マックス・フェルスタッペン - 22周 (1-22)
- オスカー・ピアストリ - 4周 (23-26)
- ランド・ノリス - 31周 (27-57)
第6戦終了時点のランキング
- 注:いずれもトップ5まで掲載。
脚注
注釈
出典