ボビー・ウィット・ジュニア(英語: Bobby Witt Jr., 本名:ロバート・アンドリュー・ウィット・ジュニア(Robert Andrew Witt Jr., 2000年6月14日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州タラント郡コリービル出身のプロ野球選手(遊撃手)。右投右打。MLBのカンザスシティ・ロイヤルズ所属。
経歴
2019年のMLBドラフト1巡目(全体2位)でカンザスシティ・ロイヤルズから指名されプロ入り。契約金は779万ドル。傘下のルーキー級アリゾナリーグ・ロイヤルズでプロデビューし、37試合に出場して打率.262、1本塁打、27打点、9盗塁の成績を記録した。
2020年はCOVID-19の影響でマイナーリーグのシーズンが中止となり、公式戦への出場はなかった。
2021年はAA級ノースウエストアーカンソー・ナチュラルズで開幕を迎えた。シーズン途中にAAA級オマハ・ストームチェイサーズへ昇格。オールスター・フューチャーズゲームにも選出された。最終的に2チーム合計で124試合に出場して打率.290、33本塁打、97打点、29盗塁の成績を記録した。オフにはベースボール・アメリカ・マイナーリーグ年間最優秀選手賞を受賞した。
2022年4月7日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りし、開幕戦となった同日のクリーブランド・ガーディアンズ戦でメジャーデビューを果たした。オフの11月14日、最優秀新人選手賞(新人王)の投票で第4位に選出された。
2023年はシーズン開幕前の2月10日に第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のアメリカ合衆国代表に選出された。9月30日のニューヨーク・ヤンキース戦の7回表に30号本塁打を記録し。自身初さらには球団史上初となる「30-30」(30本塁打&30盗塁)を達成。同年のMLBでは4人目(ロナルド・アクーニャ・ジュニア、フリオ・ロドリゲス、フランシスコ・リンドーア)の達成となった。
2024年2月5日、ロイヤルズと球団史上最大となる11年総額2億8770万ドル(約429億円)の契約を結んだ。9月17日のデトロイト・タイガース戦の初回に盗塁を記録して30盗塁に達し、2年連続となる「30-30」を達成した。同年のMLBでは3人目(大谷翔平、ホセ・ラミレス)の達成となった。遊撃手で複数回「30-30」を達成したのは史上初。最終的にリーグ最多の211安打、同3位のOPS.977を記録した。またこの年のMLB最高となる打率.332で自身初の首位打者を獲得した。11月3日に自身初となるゴールドグラブ賞を受賞、11月12日にはシルバースラッガー賞を受賞し、さらに11月14日には遊撃手としてオールMLBのファーストチームに選出された。
選手としての特徴
5ツールプレイヤーの資質を持ち、将来像にトレバー・ストーリーを挙げる声も多い。
家族
同名である父親のボビー・ウィットもテキサス・レンジャーズなどに所属した元プロ野球選手(投手)であり、MLBで通算142勝を記録している。
また姉が3人おり、(そのうち2人の夫である)義理の兄のザック・ニール、コーディ・トーマスもプロ野球選手である。
詳細情報
年度別打撃成績
- 2024年度シーズン終了時
- 各年度の太字はリーグ最高
WBCでの打撃成績
年度別守備成績
- 2024年度シーズン終了時
- 各年度の太字はリーグ最高
- 各年度の太字年はゴールドグラブ賞受賞
タイトル
- 首位打者:1回(2024年)
表彰
- ゴールドグラブ賞(遊撃手部門):1回(2024年)
- シルバースラッガー賞(遊撃手部門):1回(2024年)
- オールMLBチーム
- ファーストチーム(遊撃手):1回(2024年)
記録
- MiLB
- オールスター・フューチャーズゲーム選出:1回(2021年)
- MLB
- 30-30クラブ:2回(2023年、2024年)
- MLBオールスターゲーム選出:1回(2024年)
背番号
- 7(2022年 - )
代表歴
- 2023 ワールド・ベースボール・クラシック・アメリカ合衆国代表
脚注
注釈
出典
関連項目
- メジャーリーグベースボールの選手一覧 W
- 親子のメジャーリーグベースボール選手一覧
外部リンク
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Bobby Witt Jr. stats MiLB.com (英語)
- Bobby Witt Jr. (@BwittJr) - X(旧Twitter)
- Bobby Witt Jr (@bwitter15) - Instagram