宗 義章(そう よしあや)は、対馬国府中藩14代藩主。
生涯
文化14年(1818年)11月26日、第13代藩主・宗義質の長男として生まれる。天保3年(1832年)12月、従四位下、右京大夫に叙位・任官された。この頃から病気がちであった父・義質の代理として藩政を執っている。天保9年(1838年)に父が死去したため、天保10年(1839年)2月2日に家督を継いで第14代藩主となり、侍従・対馬守に任官した。
しかし、家督相続から3年後の天保13年(1842年)5月29日に死去した。享年26。跡を弟で養子の義和が継いだ。
正室が長州藩主・毛利斉熙の娘であったことは、対馬府中藩の幕末に大きな影響を与えることになった。
系譜
- 父:宗義質(1800-1838)
- 母:喜久、寛寿院 - 前田利謙の娘
- 正室:万寿子、慈芳院 - 毛利斉熙の娘
- 側室:こま - 小野十郎兵衛の娘
- 養子
- 男子:宗義和(1818-1890) - 実弟
偏諱を与えた人物
- 樋口章貞(実弟、のちの宗義和、義章亡き後はその跡を継いで藩主となる)