激写ボーイ』(げきしゃボーイ)は、1992年にアイレムから発売されたPCエンジン用横スクロールアクション。

主人公の「デビッド・ゴールドマン」を操作し、ステージ上にある照準を対象物に合わせる事で撮影し、「ロサンゼルス・カメラ・学院」の卒業試験に合格する事を目的としている。

キャラクター等はアメコミ風だが、トムキャットシステムが開発した日本製のゲームである。開発にはアーケードゲーム『源平討魔伝』(1986年)を製作した大久保良一が関与、音楽はファミリーコンピュータ用ソフト『暴れん坊天狗』(1990年)を製作した大久保高嶺が担当。

後にステージ数の増加や一部システムを改変した移植版PlayStation用ソフト『SIMPLE1500シリーズ Vol.94 THE カメラマン~激写ボーイ おまけ付~』(2002年)が発売された。

PCエンジン版はゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」にてシルバー殿堂入りを獲得した。

ゲーム内容

横スクロールするステージを背景のオブジェクトを撮影しつつ移動し、指定した被写体を収めながら決められた得点を上回ればクリア、上回れなかったらゲームオーバー。

赤く点滅する障害物に当たるとフィルムが5個減る。指定した被写体を写すと高得点。フィルムが残った状態でゴールに辿り着くと残ったフィルムは得点を清算する。

設定

ストーリー

デビッド・ゴールドマンは大のカメラ好き。カメラ片手の気ままな毎日。カメラ好きが高じて、ロサンゼルス・カメラ・学院に、入学しました。毎日、電車に揺られて学校に通うデビッド・ゴールドマン。でも幸せでした。不幸が突然彼を襲いました。飛行機が墜ちてパパとママが死んでしまったのです。彼を愛してくれたパパとママ。いくら泣いても帰って来ません。ゴールドマンは情熱を失い学校を辞めようと思いました。ところが校長先生は彼に思い掛けない提案をしたのです。「キミ、辞めてしまうとは勿体無い。特別に卒業試験を受けさせてあげようじゃないか。これから私の指定する8枚の写真を撮ってきたまえ」。デビッド・ゴールドマンは卒業試験を受ける事にしました。

ステージ構成

場所名はPS版でのステージ名を参照した。

登場人物

デビッド・ゴールドマン
このゲームの主人公。未来を夢見るフォトスクールの学生。
校長
ロサンゼルス・カメラ・学院の校長。行く先々に現れる。
Hマン
校長と同じくデビッドの行く先々に現れる謎の男。

移植版

PlayStation版の変更点
  • ステージのセレクトが出来る様になった。
  • おまけ面として野球場ステージが追加された。
  • 難易度の変更が出来る様になった。
  • エンディング後、二人プレイが出来る様になった。2Pキャラは『激写ボーイ2 〜特ダネ大国ニッポン〜』にも登場する激写ガール。

スタッフ

  • ゲーム・デザイナー:大久保良一、長島正登、さかいかずひろ
  • プログラマー:大久保良一、さかいかずひろ
  • グラフィック:長島正登、よしばたかを、つじもとふみこ、笠原健
  • 音楽:大久保高嶺
  • アドバイザー:吉岡幹之、さいとうたかひろ、のでらまさり、高橋由起夫
  • プロデューサー:吉岡幹之、さかいかずひろ

評価

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では7・8・8・8の合計31点(満40点)でシルバー殿堂入りを獲得、レビュアーは照準を定めるシステム自体はそんなに新鮮ではないがカメラでスクープを撮るシチュエーションが楽しく奇抜なアイデアが上手く活かされ、アメコミを意識したグラフィックもいい、各所にあるギャグもイカしている、上手く撮れなくても通行人の行動を見るだけでも楽しい、一方でハマる人にはハマるが荒削りな部分もあり、シャッターチャンスのポイントをきちんと記憶する覚えゲーでそうしないと面をクリアできない、プラスアルファ何かあればより画期的なゲームになったとした。「Best Picks of This Week」の欄ではアクションが苦手でもそれなりに楽しめるとのコメントがあり、同じ号でレビューした12作品中レビュアー4人中3人が本作を選んだ。

『月刊PCエンジン』では75・80・90・85・85の平均83点(満100点)、合計『マル勝PCエンジン』では7・8・8・4の合計27点(満40点)、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、21.81点(満30点)となっている。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で179位(485本中、1993年時点)となっている。同雑誌1993年10月号特別付録の「PCエンジンオールカタログ'93」では、「さまざまな障害を乗り越えて、決定的瞬間を写真に撮りまくるという、少し変わったアクションゲーム。校長先生に指定された8枚の写真を撮るのが目的。指定以外にも、思わず笑える写真を撮ることができる」と紹介されている。

脚注

関連項目

  • ポケモンスナップ(1999年)
  • 激写ボーイ2 〜特ダネ大国ニッポン〜(2001年) - PlayStation 2用ソフトとして発売された続編。

外部リンク

  • The Cameraman: Gekisha Boy Omakefu(英語) - MobyGames

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