銭形砂絵(ぜにがたすなえ)は、香川県観音寺市の有明浜にある、江戸時代に造られた寛永通宝を模した巨大な砂絵である。

概要

周囲345メートル。実物は縦(東西)122メートル、横(南北)90メートルの楕円形をしており、琴弾公園山頂の展望台からは真円のように見える。見学は無料だが、砂絵内は立入禁止区域である。夜になるとライトアップされる(日没から午後10時まで)。

例年春季と秋季の「銭形化粧直し」(砂ざらえ)や、台風などで砂が流されるなどした際には、市民総出で補修工事が行われる。

「銭形」にちなみ、世界中の貨幣を展示する「世界のコイン館」が琴弾公園内に設置されている。

歴史

謂れは「1633年(寛永10年)に、丸亀藩藩主の生駒高俊侯が領内を巡視することになった折、土地の人々が歓迎の気持ちを現わすため、急遽白砂に鍬を入れ一夜にして作りあげて藩主に捧げた」と伝え説明されているが、寛永通宝が鋳造されたのは寛永13年(1636年)からであり、また高俊が巡視した事実もない。また、「1855年(安政2年)に丸亀藩第7代藩主京極朗徹に見せるために造営された」説や、「もとは豊臣氏の瓢箪紋だったが、寛永10年に江戸幕府の巡検使が来ることを知って一夜で作り変えられた」という説もあるが、決定打はない。

年中行事

  • 春季(4月)- 春季銭形化粧直し
  • 秋季(10月)- 秋季銭形化粧直し
  • 年末年始 - ライトアップ(終夜にわたり実施)
銭形を冠する地域行事
  • 冬季(1月)- 観音寺銭形たこあげ大会
  • 夏季(7月)- 銭形まつり、銭形踊りコンテスト

アクセス

  • JR観音寺駅から、のりあいバス五郷高室線(フリー乗降制)で琴弾公園下車。
  • 観音寺駅と詫間駅を結ぶ観光バス「ハーツシャトル」が経由。

登場作品

  • テレビ時代劇『銭形平次』(大川橋蔵版)後期のタイトルバックに使用されている。
  • テレビドラマ『西部警察 PART-III』の岡山・高松ロケ編(1984年2月19日放送「激突!!壇ノ浦攻防戦」)や『特捜最前線』の瀬戸内ロケ編(1985年12月19日放送「倉敷-高松-観音寺・瀬戸内に消えた時効!」)に登場している。
  • 「桃太郎電鉄」シリーズでは臨時収入イベントとして登場する。
  • テレビ時代劇『銭形平次』(北大路欣也版)第3シリーズからのタイトルバックに使用されている。

エピソード

  • 「銭形を見たものはお金に不自由しない」という言い伝えがある。
  • 太平洋戦争中、米軍は軍事機密が隠されていると考えて偵察を繰り返したが、終戦まで正体が判らなかった。
  • 旧観音寺市(合併前)の市章、シンボルマークになっていた(現在の観音寺市は新設合併なので不使用)。

関連書籍

  • 『銭形砂絵殺人事件』 - 赤かぶ検事シリーズ (作者:和久峻三、祥伝社、 1995年)
  • 『新風神の宿るところ~観音寺市銭形砂絵の謎』(作者:森田泉、遊なぎ会、2006年)

脚注

関連項目

  • 観音寺 (銘菓)
  • 砂絵


銭形砂絵 福田大輔の尺八BLOG

【一生お金に不自由しない⁉】香川県:銭形砂絵の正しい巡礼〇つの手順を8分で解説。HPからの銭形砂絵の説明付きです YouTube

銭形砂絵 by おにころん (ID:9284273) 写真共有サイトPHOTOHITO

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