潘 威倫(パン・ウェイルン、1982年3月5日 - )は、台湾(中華民国)屏東県出身の元プロ野球選手(投手)。右投右打。

経歴

輔仁大学から合作金庫銀行を経て、2003年に台湾の中華職業棒球大聯盟の統一ライオンズに入団。プロ1年目から二桁勝利を挙げる。

2004年8月に開催されたアテネオリンピックの野球チャイニーズタイペイ代表に選出された。

2006年開幕前の3月に2006 ワールド・ベースボール・クラシック・チャイニーズタイペイ代表に選出された。オフの11月から12月にかけて開催されたドーハアジア競技大会の野球チャイニーズタイペイ代表に選出された。同大会では優勝を果たした。

2007年、16勝を挙げ最多勝のタイトルを獲得した。

2008年8月に開催された2008年北京オリンピックの野球チャイニーズタイペイ代表に選出された。

2009年、防御率3.30で最優秀防御率のタイトルを獲得。

2010年に埼玉西武ライオンズ、読売ジャイアンツ、阪神タイガースの注目を集めたが、契約には及ばなかった。オフの10月に開催された広州アジア競技大会の野球チャイニーズタイペイ代表に選出された。同大会では準優勝を果たした。

2013年1月14日に第3回WBC本戦のチャイニーズタイペイ代表に選出され、2大会ぶり2度目の選出を果たした。

2015年9月30日に2015 WBSCプレミア12 チャイニーズタイペイ代表に選出された。

2016年開幕前の1月29日に「侍ジャパン強化試合 日本 vs チャイニーズタイペイ」のチャイニーズタイペイ代表27名に選出された。3月6日の第2戦に、2番手として登板し、敗戦投手となっている。

2017年1月23日に2017 ワールド・ベースボール・クラシック・チャイニーズタイペイ代表に選出され、2大会連続3度目の選出を果たした。

2018年は春季キャンプで右脚を痛め、一軍出場は1登板のみに留まり自身初の0勝でシーズンを終えた。

2019年は開幕からローテーション入りを果たし、8勝を記録した。9月8日の中信兄弟戦ではCPBL最多となる通算142勝を記録し、オフにはカムバック賞を獲得した。そして2年1212万台湾元の契約を結んだ。

2020年は10月14日の楽天モンキーズ戦でCPBL史上初となる通算2000投球回を達成した。しかし最終的には防御率が8.62とキャリアワーストの率を残し、主に敗戦処理として登板した。台湾シリーズでは2試合を投げ防御率18.00を記録した。

2021年は22試合に登板し3ホールド、防御率5.81を残した。またプロ入り初となる先発登板無しに終わった。

2024年2月14日、シーズン限りで現役を引退する意向を表明、9月28日に引退登板、29日に引退セレモニーが実施された。

2025年1月10日、統一の二軍投手コーチに就任することが発表された。

プレースタイル・人物

台湾球界を代表する先発右腕。

スリークォーターから繰り出す最速152km/hのストレートにツーシーム、カットボール、スライダー、チェンジアップを持ち球としている。肩を故障して以降はストレートの平均球速が140km/h前後まで下がったが、安定した制球力も持ち味としており、ツーシームやカットボールなどをコーナーに投げ込み、打たせて取るピッチングを主体としている。

日本の別府大学に留学経験を持つ。

詳細情報

年度別投手成績

  • 2021年度シーズン終了時
  • 各年度の赤太字はリーグ歴代最高、太字はリーグ最高

年度別守備成績

  • 2021年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高
  • 太字年はゴールデングラブ賞受賞

タイトル

  • 最多勝:1回(2007年)
  • 最優秀防御率:1回(2009年)

表彰

  • 新人王(2003年)
  • ベストナイン:1回(2007年)
  • ゴールデングラブ賞:3回(2003年、2006年、2010年)
  • 月間MVP:9回(投手部門:2003年8月、2005年10月、2007年5月、2007年9月、2008年4月、2008年7月、2008年8月、2009年6月、2011年3月)
  • 台湾シリーズ優秀選手:2回(2008年、2012年)
  • カムバック賞(2019年)

記録

  • オールスターゲーム出場:13回(2003年 - 2011年、2014年 - 2015年、2017年、2019年)

背番号

  • 18 (2003年 - )

代表歴

  • 2004年アテネオリンピック野球チャイニーズタイペイ代表
  • 2006 ワールド・ベースボール・クラシック・チャイニーズタイペイ代表
  • 2006年アジア競技大会野球チャイニーズタイペイ代表
  • 2008年北京オリンピック野球チャイニーズタイペイ代表
  • 2010年アジア競技大会野球チャイニーズタイペイ代表
  • 2013 ワールド・ベースボール・クラシック・チャイニーズタイペイ代表
  • 2015 WBSCプレミア12 チャイニーズタイペイ代表
  • 2017 ワールド・ベースボール・クラシック・チャイニーズタイペイ代表

脚注

関連項目

  • 台湾の人物一覧
  • 別府大学の人物一覧
  • 中華職業棒球大聯盟個人タイトル獲得者一覧

外部リンク

  • 選手の各国通算成績 CPBL、Baseball-Reference (CPBL)

潘威倫二軍3連炸 黃甘霖只能續放二軍 運動 中時新聞網

WBC》最後一次國際賽 潘威倫無遺憾珍惜隊友感情 運動 中時新聞網

潘威倫生涯181場優質先發 台灣中職無人能敵 運動 三立新聞網

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[新聞] 潘威倫來了!20日初登板 本季結束將引退 看板 Baseball 批踢踢實業坊