マミジロクイナ(Poliolimnas cinerea)は、ツル目クイナ科マミジロクイナ属に分類される鳥類。
分布
- P. c. cinereus
インドネシア(ジャワ島、スマトラ島、ブル島、フローレス島)、マレーシア
- P. c. leucophrys
インドネシア(モルッカ諸島、ニューギニア島)、オーストラリア北部、パプアニューギニア(ビスマルク諸島、ニューギニア島)
- P. c. meeki
パプアニューギニア(セントマシアス島)
- P. c. micronesiae
アメリカ合衆国(グアム島)、パラオ、ミクロネシア連邦
- P. c. ocularis
インドネシア(スラウェシ島)、フィリピン
- P. c. tannensis
ソロモン諸島、バヌアツ、フィジー、フランス(ニューカレドニア)
絶滅した分布域
- P. c. brevipes マミジロクイナ
日本(硫黄島)
形態
全長17.8-19センチメートル。頭頂の羽衣は暗青灰色や灰褐色。体上面の羽衣は暗黄褐色。顔や胸部の羽衣は灰色や灰青色。嘴基部から眼上部に眉状(眉斑)、また嘴基部から眼下部、耳孔を被う羽毛(耳羽)にかけて白い筋模様が入る。体側面から腹部、尾羽基部の下面を被う羽毛(下尾筒)は淡褐色や赤褐色。
虹彩は赤い。嘴は黄色や黄緑色で、基部が赤い。後肢は淡緑色や黄緑色。
分類
- Poliolimnas cinerea cinerea
- Poliolimnas cinerea leucophrys
- Poliolimnas cinerea meeki
- Poliolimnas cinerea micronesiae
- Poliolimnas cinerea ocularis
- Poliolimnas cinerea tannensis
絶滅亜種
- Poliolimnas cinerea brevipes マミジロクイナ
生態
湿原、湖、河川などに生息する。渡りは行わない。
食性は動物食で、魚類やその卵、カエル、昆虫、クモなどを食べる。
繁殖形態は卵生。地表に草などを組み合わせた巣を作り、3-7個の卵を産む。雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は18日。生後1年で性成熟すると考えられている。
人間との関係
亜種マミジロクイナは1911年以降の採集例、1924年以降の発見例がないことから絶滅したと考えられている。
絶滅(環境省レッドリスト)
参考文献
関連項目
- ヒメクイナ属