アスプクサリヘビ(Vipera aspis) は、クサリヘビ科クサリヘビ属に分類されるヘビ。特定動物。有毒。
分布
イタリア、スイス、スペイン、スロベニア、ドイツ、フランス
特長
全長は60cmほどで、最大でも85cm。本種はオスの方がメスよりも大きくなるが、体型はオスのほうが細くなる。体色は、岩場などに適した茶褐色で、黒い斑紋が筋のように規則正しく付いている。頭は大きな三角形で、牙は長く、折りたたみ式になっている。
毒
本種の毒は、ヨーロッパクサリヘビに比べても非常に強く、ヨーロッパでは最も恐れられている毒蛇。イタリアで発生したヘビ咬傷のうちの90%が、本種に因るものといわれ、致命率は4%ほどだという。 その主成分は出血毒で、神経毒は少ない。咬まれると激痛と共に患部が腫れあがる。
亜種
- Vipera aspis aspis (Linnaeus, 1758)
- Vipera aspis francisciredi Laurenti, 1768
- Vipera aspis hugyi Schinz, 1833
- Vipera aspis zinnikeri Kramer, 1958
生態
温暖な山岳地帯に生息し、特に乾燥地を好む。餌はネズミやトカゲなどの小動物。
関連項目
- クサリヘビ属
外部リンク
- 2007 IUCN Red List of Threatened Species
- Corti, C., Pleguezuelos, J., Pérez-Mellado, V., Marquez, R., Cheylan, M., Geniez, P., Joger, U., Nettmann, H.K., Schmidt, B. & Meyer, A. 2006. Vipera aspis. In: IUCN 2007. 2007 IUCN Red List of Threatened Species.