千葉 胤成(ちば たねなり、1884年9月21日 - 1972年3月18日)は、日本の心理学者。東北大学名誉教授。

経歴

出生から修学期

1884年、宮城県生まれ。1909年、京都帝国大学文科大学心理学科を卒業。

心理学研究者として(戦前)

1917年より京都帝国大学の助教授となり、ドイツのライプツィヒ大学に留学し、ヴィルヘルム・ヴントの心理学を研究。母校の京都帝国大学西田幾多郎のもとで1922年に文学博士号を取得。1923年より東北帝国大学文学部教授となり、心理学講座を開設した。大学では、佐武安太郎と同僚で、後の「ヴント文庫」を購入。雑誌Tohoku Psychologica Foliaの刊行も開始。1940年に建国大学教授を命じられ、満州国に渡った。

太平洋戦争後

戦後は仙台市立第四中学校長、宮城県教育研究所所長をつとめた。1949年に新潟大学教授に就き、教育学部長を務めた。1952年より東北大学名誉教授。定年退職後も1953年より日本大学で教授を務め、また駒澤大学教授を務めた。

業績・研究内容

固有意識学説

固有意識を中心とする心理学の体系化を追究した。

東北大学図書館ヴント文庫

ドイツ留学中にちょうど売りに出されていたヴィルヘルム・ヴントの蔵書を購入し、日本に持ち帰った。この蔵書は東北大学図書館納められ、「ヴント文庫」となっている。

千葉胤成文書

1972年10月に遺族より東北大学図書館に寄贈された全1004点。(1)研究教育関係(739点)、(2)東北帝国大学法文学部関係(34点)、(3)宮城県教育研究所関係(5点)、(4)新潟大学教育学部関係(27点)、(5)学会関係(50点)、(6) 書簡(149点)に分類されている。

著作

著書
著作集
  • 『千葉胤成著作集』(全4巻) 協同出版 1972
論文
  • Cinii

千葉胤成に関する資料

  • 「千葉胤成の出生から現在までの歩み」

脚注


千葉常胤|偉人|ゆい偉人館

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