カプリン酸(カプリンさん、capric acid)は、化学式が CH3(CH2)8C(=O)OH で表される、脂肪酸の一種である。IUPAC系統名はデカン酸 (decanoic acid) である。

有機合成や、香料、潤滑剤、グリース、ゴム、染料、合成繊維、食品添加物、医薬品など各種化学工業で用いられる。

医薬品

カプリン酸の塩やエステルは様々な薬に使われている。カプリン酸は脂肪酸であるため、ある薬剤をその塩・エステルとすれば脂溶性が増し、脂肪組織への親和性が高くなる。薬品の脂肪組織中からの浸出は普通あまり速くないため、カプリン酸を使うことで長期作用性の注射薬(蓄積注射、depot injection)を作ることができる。例としてナンドロロン、フルフェナジン、ブロムペリドール、ハロペリドールが挙げられる。

多く含む食品

  • ココナッツオイル
  • バター

出典


ジ(カプリル酸/カプリン酸)PGの基本情報・配合目的・安全性 | 化粧品成分オンライン

カプリン酸ナトリウム 化学物質情報 JGLOBAL 科学技術総合リンクセンター

Caprylic/Capric Triglyceride Jiangxi Zhongding Biotechnology Co., Ltd.

カプリル酸|Hangzhou Zanyu Oleo Technology Co.,LTD.杭州油脂化工有限公司

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