ヒナギキョウ(雛桔梗、細葉沙参、学名: Wahlenbergia marginata)は、キキョウ科ヒナギキョウ属の多年草。日当たりのよい道端などに生える雑草。
なお、ヒナキキョウソウ(Triodanis biflora)はキキョウ科キキョウソウ属の植物。
形態・生態
茎は細く、まばらに枝分かれする。茎には縦筋があり、まばらに立った毛がある。
葉は茎の下部につける。葉は下部のものは線状披針形で、数は少ない。葉の縁はやや厚くなって白っぽく、波状の鋸歯があるが、なめらかな場合もある。先端は尖り、基部は次第に細くなって葉柄は区別できない。
花は青紫色で、枝先に1つずつつける。花茎は立ち上がり、長さは20cmほどにもなり、葉のついた部分の枝よりずっと上に出る。花は上向きに咲く。花弁は漏斗型で長さ5-6mm、先端は五弁に分かれる。
分布・生育環境
中国、朝鮮半島、日本(本州〜沖縄)、東南アジア、オーストラリアに分布。
低地から低山の日当たりのよい所に生える。ごく背の低い植物で、背の低い草地や芝生に見られる。
脚注・参考文献
- 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他『日本の野生植物 草本III 合弁花類』,(1981),平凡社,p.150.
関連項目
- 草の一覧
- ヨーラン・ヴァーレンベリ-学名の由来の植物学者
外部リンク
- "Wahlenbergia marginata (Thunb.) A. DC" (英語). Integrated Taxonomic Information System. 2012年8月2日閲覧。 (英語)
- "Wahlenbergia marginata". National Center for Biotechnology Information(NCBI) (英語). (英語)
- "Wahlenbergia marginata" - Encyclopedia of Life (英語)