シロビタイジョウビタキ(白額常鶲、学名:Phoenicurus phoenicurus) は、スズメ目ツグミ科に分類される鳥類の一種である。ジョウビタキ属の模式種である。
分布
アフリカ北部からヨーロッパ中南部、ロシア中南部にかけての地域繁殖し、冬期はアフリカ中部、ヨーロッパ南部、西南アジアに渡り越冬する。
日本では迷鳥として石川県舳倉島で記録がある。
形態
体長約14cm。雄の夏羽ほ顔から上胸までが黒色だが、冬羽では上胸から頚の側面にかけてが銀白色になる。耳羽から嘴の基部にかけて白い線が走る。頭頂部から背中にかけては灰褐色で、腰、上尾筒、腹部は橙色、下尾筒はくすんだ白色である。雌は全身灰褐色である。
生態
平地や山地の森林に生息する。
昆虫類などを捕食する。
古い樹木の洞に枯れ草や枝、苔などを使って巣を作る。巣の内部には獣毛や羽毛を敷く。人家の壁の隙間に営巣することもある。1腹5-10個(通常6個)の卵を産む。抱卵期間は13-14日で、抱卵は雌が行う。
参考文献
- 五百沢日丸 『日本の鳥550 山野の鳥 増補改訂版』、文一総合出版、2004年、185頁。
- マイケル・ウォルターズ著、山岸哲監修、『世界「鳥の卵」図鑑』、新樹社、2006年、179頁
関連項目
- 日本の野鳥一覧
- 迷鳥