ナム・ファン(Nam Phan、1983年3月13日 - )は、アメリカ合衆国の男性総合格闘家。カリフォルニア州ウェストミンスター出身。ナム・ファンMMAアカデミー所属。ブラジリアン柔術黒帯。空手黒帯。元フェザー級キング・オブ・パンクラシスト。
来歴
ベトナム系移民の街ウェストミンスターで生まれたベトナム系アメリカ人。8歳からベトナム空手のクィンダォを学び、高校時代はレスリング部に所属。17歳で柔術を始めた。
2001年10月6日、総合格闘家デビュー。2005年からKOTCに参戦し6連勝を収めた。
2006年12月8日、Strikeforce全米ライト級王座決定戦でジョシュ・トムソンと対戦、0-3の判定負けを喫し王座獲得に失敗した。
2007年6月2日、Dynamite!! USAでJ.Z.カルバンと対戦、TKO負けを喫した。
2009年3月20日、戦極に初参戦。戦極 〜第七陣〜のフェザー級(-65kg)グランプリ1回戦で門脇英基にパウンドでTKO勝ち。5月2日、戦極 〜第八陣〜のグランプリ2回戦で小見川道大にパウンドでTKO負けを喫した。
2010年2月4日、TPFフェザー級王座決定戦でアイザック・デジーザスと対戦、左スーパーマンパンチでダウンしたところにパウンドで追撃されTKO負けを喫し王座獲得に失敗した。
TUF
2010年、リアリティ番組「The Ultimate Fighter」シーズン12に参加。チーム・コスチェックに所属。ライト級トーナメント準決勝で敗退するも、階級をフェザー級に下げUFCと契約した。
UFC
2010年12月4日、UFC初参戦となったThe Ultimate Fighter: Team GSP vs. Team Koscheck Finaleでレオナルド・ガルシアと対戦。全3ラウンドを通して圧倒したにもかかわらず、1-2の判定負け。この不可解な判定に観客からは大ブーイングが起こり、勝者になったガルシアが謝罪してしまった。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。
2011年3月26日、UFC Fight Night: Nogueira vs. Davisでレオナルド・ガルシアとの再戦が予定されていたが、怪我のため欠場した。
2011年8月6日、UFC 133でマイク・トーマス・ブラウンと対戦するも、0-3の判定負け。
2011年10月8日、UFC 136で負傷欠場したジョシュ・グリスピの代役としてマット・グライスと対戦予定だったが、グライスも負傷欠場したためレオナルド・ガルシアが代役出場し、再戦が遂に実現。3-0の判定勝ちでリベンジを果たした。試合後のインタビューではガルシアと肩を組んで受けるという形で行われた。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。
2011年12月30日、UFC 141でジミー・ヘッテスと対戦。終始グラウンドで圧倒され続け、25-30、25-30、26-30という大差の判定負け。
2012年8月4日、UFC on FOX 4でコール・ミラーと対戦、2-1の判定勝ち。
2013年12月6日、バンタム級転向初戦となったUFC Fight Night: Hunt vs. Bigfootでバンタム級ランキング10位の水垣偉弥と対戦、判定負け。
2014年、3連敗でUFCからリリースされた。
パンクラス
2015年2月1日、フェザー級キング・オブ・パンクラス タイトルマッチでタクミで対戦、2-1の判定勝ちを収め王座獲得に成功した。
2015年10月4日、フェザー級キング・オブ・パンクラス タイトルマッチでアンディ・メインと対戦、三角絞めで一本負けを喫し王座陥落した。
人物・エピソード
- 親日家であり年に2回は来日してパラエストラ八王子などで練習している。日本語も話すことが出来る。
戦績
総合格闘技
グラップリング
プロボクシング
- 4戦3勝1敗(2KO)
獲得タイトル
- 初代EFWCライト級王座(2007年)
- 第4代フェザー級キング・オブ・パンクラス王座(2015年)
表彰
- UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト(2回)
- SHERDOG ロバー・オブ・ザ・イヤー(2010年)
脚注
関連項目
- 男子総合格闘家一覧
- パンクラス王者一覧
- HERO'S選手一覧
- UFC選手一覧
- SRC選手一覧
外部リンク
- 公式サイト
- DEEP 選手データ
- UFC 選手データ
- HERO'S 選手データ - Internet Archive
- パンクラス 選手データ
- MMAjunkie 選手データ
- ナム・ファンの戦績 - SHERDOG(英語)
- ナム・ファンの戦績 - BoxRec(英語)