オスタンキノ・タワー(ロシア語: Останкинская телебашня, 英語: Ostankino Tower)は、ロシアのモスクワにある高さ540 mのテレビ、ラジオ塔である。

概要

ソビエト連邦時代の1963年から建設が開始され、1967年に完工した。2000年8月27日に火災が発生しその後閉鎖されていたが、2004年に復旧された。世界大タワー連盟に加盟している。

CNタワーがカナダのトロントに建設されるまでの10年間は世界一高い自立式建造物であった。2010年にブルジュ・ハリファ (828 m) が完成するまでは、完成した自立式建造物としては43年間、ユーラシア大陸一高い建造物だった。2012年5月現在、自立式タワーとしては世界第4位の高さである(世界一高い自立式タワーである東京スカイツリーは634 mである)。

1963年3月22日に建設が承認され、起工式典は1964年4月22日に行なわれた。1967年11月5日に最初の工事が終了。建設は1968年12月26日まで続いた。ホームページでは建設は54ヶ月続いたと記載されている。

塔の高さは540メートル。当初の高さは533メートルだったが後に旗笠(ポール)が建て増しされて国旗がなびいていた。現在、掲揚はされていない。

土台を含めた塔の総重量は51400トン。建物の下部は円錐状で基礎固めされ、10台の支柱で支えられている。最大設計風速が起こった場合の塔の頂上の理論上の揺れは約12メートル。テレビ信号の確実な受信半径は110 - 120キロメートルである。

展望台は337メートル。東京タワーの大展望台、東京スカイツリーの天望デッキ、CNタワー同様に床の一部がガラス張りで真下が見えるようになっている。また、展望台上よりパラグライダーで降下することが可能である。

塔は多目的に使用されており、テレビジョン、ラジオ(FM、中波)の放送を行なうだけでなく、携帯電話や無線呼び出し(ポケットベル)、無線通信の中継等、様々な用途の電波の送受信も行なっている。また、高層気象ステーションや雷雨状況を調査する施設もある。

公式サイトでは地上 0, 85, 128, 201, 253, 305, 385, 503メートルの風向、風速、温度などの情報や、地上 85, 150, 253, 323メートルからのカメラ画像をweb配信している。

1969年にオープンした回転レストラン「シジモエ・ニェーボ」(7番目の空)は、地上から328メートル、331メートル、そして334メートルにある。このレストランは後述の2000年の火災により10年以上閉鎖していたが、2016年11月に再開され、回転機能も復元された。

2015年11月、パリ同時多発テロ事件への抗議と哀悼としてトリコロールの3色にライトアップした。

火災事故

2000年8月27日に火災が発生し、翌日に鎮火。エレベーター昇降が破壊され、電力調達と換気機能、空調システム、熱と水供給システム、通信及び信号系統が損傷した。

原因は設備の老朽化によるものであり、3人が死亡した。

ギャラリー

脚注

関連項目

  • 塔の一覧
  • メトロ2033 - 物語上重要な施設としてオスタンキノ・タワーが登場する。

外部リンク

  • 公式サイト(ロシア語)
  • Ostankino Television Tower(英語)
  • BBC: Moscow's TV tower saved
  • Ostankino Tower - Structurae
  • Ostankino Tower Above the Clouds at EnglishRussia.com
  • Ostankino Tele Tower at Skyscraperpage.com
  • Building Tallest Tower at EnglishRussia.com

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