仙台張子(せんだいはりこ)は、宮城県仙台市で制作される張り子で、仙台市の伝統工芸品の一つ。
歴史
仙台張子は、仙台藩士・松川豊之進によって天保年間(1830年 - 1844年)に創始されたと伝えられている。
1985年(昭和60年)5月22日に宮城県の伝統工芸品に指定された。
松川だるまが著名であるが、史料が残されていないため、だるま発祥以前に張子が作られていたかは不明である。
分類
だるま
- 松川だるま
- マメだるま
面
- 黒面(黒塗り面)…鍾馗(2種)・烏天狗・柏
- 白面(白塗り面)…おかめ(大小)・狐・花魁
- 肌色面(肌色塗り面)…ひょっとこ(3種)・戎(えびす)・大黒・猿・猪
- 赤色面…赤鬼・満州烏天狗・天狗
- 緑色面…青鬼
人形
- 人形張子…おぼこ・福助だるま・夫婦福助・女だるま・火伏だるま
- 動物張子…俵牛・黒馬・首ふり虎・雀
脚注
参考文献
- 「仙台旧城下町に所在する民俗文化財調査報告書3 仙台張子・鍛冶屋」『文化財年報』仙台市教育委員会、2010年
関連項目
- 赤べこ … 俵牛や首振り虎と同様の構造をしている
- 仙台四郎#流行り神 … 商売繁盛の縁起物として松川だるまと競合関係にある