CFBDSIR 1458 10は、地球からうしかい座の方向に75光年離れた位置にある褐色矮星の連星系である。
発見
CFBDSIR 1458 10は、2010年にカナダ・フランス・ハワイ望遠鏡によって発見された。初めは単独の褐色矮星であると考えられていたが、2011年にケックII天文台によって、2個の褐色矮星に分離された。
温度
CFBDSIR 1458 10AとBのそれぞれの表面温度は超大型望遠鏡VLTによって測定され、Aは270℃、Bは100℃であると推定された。Bの100℃は、発見当時最も低温の褐色矮星であり、2012年現在でも、WISEPA J182831.08 265037.8の25℃に次ぐ低温である。
Bのスペクトル分類はT10型とされているが、WISE 1828 2650の発見で新たに制定されたY型に分類される可能性もある。質量は木星の6.5倍と、褐色矮星と言うよりは惑星に近く、表面に水の雲が存在する可能性もある。
出典
- CFBDSIR J1458 1013AB - SIMBAD
- CFBDS 1458 - Extrasolar Planets Encyclopaedia
- たったの100度 星の低温記録を更新 - AstroArts
- 最も冷たい星を発見、表面は100度 ナショナルジオグラフィック
- Extending the Canada-France brown dwarfs survey to the near-infrared: first ultracool brown dwarfs from CFBDSIR - Astronomy and Astrophysics
- A Very Cool Pair of Brown Dwarfs - "ESO"
- Coldest Known Star Is a Real Misfit - Space.com
関連項目
- WISEPA J182831.08 265037.8 - 現在の低温レコードホルダー (25℃)
- 褐色矮星
- 連星