ハックニー・ロンドン自治区(ハックニー・ロンドンじちく、英: London Borough of Hackney)は、イングランドのインナー・ロンドンの北東部にあるロンドン自治区。1963年ロンドン政府法により設置された 。
シティ・オブ・ロンドンの金融街から北東に位置し、産業革命時代からイースト・エンド、あるいはイースト・ロンドンの最貧困地区の一つである。1990年代以降、ショーディッチ地区でジェントリフィケーションが進み、ハイテク新興企業や流行に敏感な若者が集まるお洒落な地域として発展した。
歴史
地理
西部でイズリントン区、南西部でシティ・オブ・ロンドン、南部でタワーハムレッツ区、南東部でニューアム区と接する。北部はハーリンゲイ区、東部はウォルサム・フォレスト区になる。
地区
- ハックニー – イースト・ロンドンの一部になる。以下の地区を含み、広義には以下のクラプトンからウェスト・ハックニーまで含む。
ハックニー・セントラル、ロンドン・フィールズ (緑地公園)、ハックニー・ウィック、ホマトン、サウス・ハックニー- クラプトン – 以下を含む。
ハックニー・ダウンズ、ロウワー・クラプトン、アッパー・クラプトン - ダルストン – 以下を含む。
キングスランド、シャックルウェル - デ・ブォーヴォワ・タウン – イースト・ロンドンには含まれない。
- スタンフォード・ヒル – 同上
- ウェスト・ハックニー – 同上
- クラプトン – 以下を含む。
- ハックニー・マーシズ – 沼、湿地帯の緑地地区になる。
- リー・ブリッジ – 区東部ウォルサム・フォレスト区に跨がる。
- フィンズベリー・パーク - インナー・ロンドンの北端になる。区北西部でイズリントン区、ハーリンゲイ区に跨がり、一部がハックニー区になる。以下を含む。
マナー・ハウス - テンプル・ミルズ – 区南東部でニューアム区、ウォルサム・フォレスト区に跨がる
- ストーク・ニューウィントン – ノース・ロンドンの一部になる。
- ニューウィントン・グリーン – 区西部でイズリントン区に跨がる緑地地区。
- ショーディッチ - イースト・エンド及びイースト・ロンドンに含まれる。ジェントリフィケーションが進み芸術的エリア、お洒落な街に変貌した。また、金融街シティが南西側の目と鼻の先にあるため、Amazon.comUK本社などハイテク新興企業も集まる。広義には以下のホクストンまで含む。隣接するベスナル・グリーンはタワーハムレッツ区になる。
- ハッガーストン – インドシナ難民らが集住する地区にもなる。
- ホクストン – リージェンツ運河の北側になり、“お洒落な街”の一部。
名所・旧跡・主要施設など
- リージェンツ運河
- ロンドンフィールズ公園
- ブロードウェイ・マーケット – 土曜日のストリートマーケットや、イーストエンド・オブ・ロンドン伝統の名物パイとウナギのゼリーが有名である。
関係者
- 出身者
- エドモンド・ハレー(天文学者) – ハッガーストン生まれ
- レオナード・ウーリー(考古学者) – アッパー・クラプトン生まれ
- アーネスト・サトウ(外交官・駐日公使 / 武田久吉の父) – クラプトン生まれ
- ジェシカ・タンディ(女優)クラプトンのゲルデストン・ロード (Geldeston Road) 生まれ
- バーバラ・ウィンザー(女優) – ショーディッチ生まれ
- マーク・ボラン(ミュージシャン) – ストーク・ニューウィントン・コモン 25番地に生まれ、15歳まで育った。
- 居住その他ゆかりある人物