阿羅哈客運(アロハきゃくうん、アロハバス)はかつて台湾高雄市を拠点に南北間の長距離高速バス路線を展開していたバス事業者。定期路線撤退から半年後の2022年夏、観光バス事業者として再出発している。
概要
観光バス業者の世昌通運が前身。1995年以降の交通部による国道客運民間開放時に現在の社名に改名のうえ、免許申請。 1998年、1999年に台北市 - 嘉義市・高雄市の免許を取得し、市場参入を果たした。
新型コロナウイルス流行による利用客の急減に伴い、2020年7月1日に板橋新竹線(3777路)の運行を終了し、2021年8月2日には嘉義線の運行を1ヶ月間運休。2022年2月19日、全路線の運行を終了。
特色
緑一色の車体がトレードマークで、企業理念として「永遠以乘客的需求為走向(永遠の顧客志向)」、「提供超越乘客期待的服務為目標(乗客の期待する以上のサービス提供を目標とする)」」を掲げ、台湾唯一の女性客室乗務員添乗、「総統座」(總統座,プレジデント・シート)と呼ばれる座席ごとに備えられたテレビ、ゲーム用液晶モニター、充電コンセント、電動マッサージ機能つきの独立2列フルリクライニングシートや、無料の軽食・ドリンク・雑誌・毛布サービスなど低価格を売りにする並行他社路線とは一線を画した高級志向で知られているほか、女性経営者による独自のプロモーションも話題性が高い。2017年9月、国内事業者で最後まで残っていた客室乗務員サービスを終了。
総統座椅のほか、3列座席の皇后号もある。台北 - 高雄間は総統座の片道普通運賃で715元台(オフピークの促哨時段で590元)、皇后座で同618元台(促哨時段540元)と他社より高めだが、24時間高頻度運行で競争力を維持している。鉄道と比べても所要時間(約5時間)でも台鉄自強号とは大差がなく、利便性・経済性では優位にある。
バスターミナル
路線
嘉義・高雄線ともノンストップの直達と途中の交流道で客扱いをする便がある
- 3777:板橋 - 新竹・香山転運站
- 3888:台北 - (台中・朝馬站) - 嘉義
- 3999:台北 - (新竹) - (台中・朝馬站) - 高雄:上述の総統座車両使用。路線廃止後、和欣客運が免許を引き継ぎ、2024年4月1日より台北 - 高雄間の直行便(7513)に参入している。
- zh:台中市公車18路:かつての台中市市区公車運行路線。2013年3月1日に撤退後は統聯客運が引き継いでいる。
使用車種
- スカニア:K340IB、K380IB
- MAN:18.410HOCL
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いすゞ:NQR70PBL:台中市区公車用
関連項目
- 台湾のバス交通
- 台湾バス事業者一覧
- 和欣客運 - 台南市が拠点で台北 - 高雄間も乗継便があるが、同じく白金座という2列座席の豪華設備でシェアを争っている。
出典
外部リンク
- 阿羅哈客運公司(繁体字中国語)
- 阿羅哈客運 (aloha168) - Facebook(繁体字中国語)
- 台北轉運站(繁体字中国語)