追分だんご本舗(おいわけだんごほんぽ)は、東京都新宿区新宿三丁目にある和菓子店。団子が新宿銘菓として知られ、古くからの由来を持つ老舗である。全国和菓子協会会員店。
由来
「追分だんご」の由来は、1455年(康正元年)に太田道灌が江戸城を築城中、武蔵品川の館から武蔵野に鷹狩りに行った帰り道、高井戸で中秋の名月のもとで宴を張っていたところ、土着の名族から手つきの団子が献上され道灌は大いに喜び、その後も団子を所望したといわれる。
のちに高井戸宿が甲州街道の始駅となり、団子屋は柳茶屋と号し茶屋として大いに繁盛した。1698年(元禄11年)、内藤新宿が伝馬の宿駅となり、柳茶屋も新宿追分に移転し「追分だんご」と呼ばれるようになった。
事業所
株式会社追分だんご本舗(英語: OiwakeDango Co.,Ltd.,)として法人化している。本社所在地は新宿本店と同一。1945年(昭和20年)設立。
新宿区下落合1丁目2-11(フジイビル5階)に営業部を置き、オンラインショップの運営を行っていたが、2020年(令和2年)10月5日よりオンラインショップは休業している。
店舗
かつては東京都内に6店舗を有し、百貨店(デパ地下)などに出店していた時期もあった。
2020年時点では新宿本店と、新宿駅西口地下の「メトロ食堂街」に出店していた新宿西口メトロ店の2店舗となっていたが、メトロ食堂街の閉鎖により新宿西口メトロ店が閉店、2020年10月現在は新宿本店のみ営業している。
商品が売り切れた場合は、営業時間内でも閉店時間を繰り上げて閉店する場合がある。
新宿本店
- 所在地 - 東京都新宿区新宿三丁目1番22号
- 定休日 - 正月三が日(1月1日~3日)
- 営業時間
- 販売:午前10時 - 午後8時30分
- 喫茶:月 - 金曜日 午前11時 - 午後7時、土・日曜日・祝日 午前11時 - 午後8時
- 駐車場 - 無し
新宿西口メトロ店(閉店)
- 所在地 - 東京都新宿区西新宿一丁目1番2号 メトロ食堂街 地下1階(新宿駅西口地下)
- 定休日 - 1月1日
- 営業時間
- 販売:午前10時 - 午後9時
- 喫茶:午前10時30分 - 午後9時
- 駐車場 - 無し
- 1966年(昭和41年)9月9日のメトロ食堂街オープン時より出店していたが、2020年9月30日のメトロ食堂街閉鎖により閉店、54年の歴史に終止符を打った。
商品
2019年(令和元年)10月1日現在のおしながきより。季節により商品は変更される。
商品の消費期限は、製造当日限りとなっている。
定番商品
- 追分だんご
- こしあん、白あん、よもぎ(つぶあん・こしあん)、みたらし、ごまたれ、生醤油
- きなこ、のり巻き、のり七味、内藤とうがらし、大人のみたらし(山椒・七味入)、大人の生醤油(山椒・七味入)
- 茶あん、生姜
- 生菓子
- 豆大福、豆餅、あんみつ
季節限定商品
- 秋
- 栗あんだんご、栗大福、栗あんみつ
- ゆずあんだんご、松茸だんご
- お月見だんご(十三夜・十五夜)
- おはぎ(つぶあん・こしあん・きなこ・ごま)
- 冬
- いちご大福、いちごあんだんご、いちごあんみつ
- 商品ギャラリー
交通アクセス
- 鉄道
- JR山手線 - 新宿駅より徒歩10分、JR中央線 - 新宿駅より徒歩10分
- 都営地下鉄新宿線 - 新宿三丁目駅より徒歩2分、都営地下鉄大江戸線 - 新宿駅より徒歩15分
- 東京メトロ丸ノ内線 - 新宿三丁目駅より徒歩2分、東京メトロ副都心線 - 東新宿駅より徒歩10分
- 西武新宿線 - 西武新宿駅より徒歩7分、小田急小田原線 - 新宿駅より徒歩10分
かつては店舗の近くに、京王電気軌道(現:京王電鉄)の初代新宿駅であった「新宿追分駅」が所在した。現在も「新宿追分」停留所があり、新宿区のコミュニティバス「新宿WEバス」や都営バスが停車する。
脚注
参考文献
- 藤井藤エ門著『花よりだんご』追分だんご本舗、1985年9月、国立国会図書館蔵書
- 『追分だんご (デジタル大辞泉プラス) 』「東京都新宿区、追分だんご本舗が製造・販売する銘菓 新粉を使った団子を串に刺したもの」国立国会図書館参考情報
関連項目
- 花園万頭 - 新宿区新宿に本社を置く
- 全国和菓子協会
- 土産菓子
- 内藤新宿
- メトロ食堂街
- 和菓子
- 団子 / 大福
外部リンク
- 追分だんご本舗
- 新宿スイーツ
- 全国和菓子協会