the GazettE(ガゼット)は、日本のヴィジュアル系バンド。所属事務所は株式会社HERESY。

概要

2002年に結成、2005年にキングレコードからメジャー・デビュー。結成当初からセルフプロデュースを行っており、作曲・編曲は『大日本異端芸者の皆様』、『the GazettE』といった表記になっている。作詞はRUKIが担当(一部他メンバーとの共作あり)しており、『流鬼.』ないし『RUKI』とクレジットされている。

CD制作の際は選曲会を開き、各自が持ち寄ったデモの中から楽曲を選出している。7thアルバム『BEAUTIFUL DEFORMITY』では、メンバー5人それぞれが作った楽曲を収録するなど、全メンバーが楽曲制作を行うが、RUKI、麗、葵が原曲を作成したものが多い。歌詞はもとより、作品のコンセプトなどもRUKIが主体となり決定される。

バンド名の由来は、「デモテープ(カセット)のような古き良き物を今に伝えるという意味を込めていると同時に、ガギグゲゴ調の名前にしたかった」とRUKIは語っている。当初はカタカナ表記の"ガゼット"だったが、2006年頃からはメイン・ロゴの変更と合わせて"the GazettE"と表記されている。

メンバー

旧メンバー

  • Drums 由寧/YUNE (ゆね)
    [La'tour→ Melville→ Artia(Dekith)→ Vall'na racill(Dekith)→ ガゼット→ König(サポート)→ More→逆しまな歯車を仮面が嗤う。]
    2003年1月頃(結成から一年ごろ)に脱退。
    出演MVは「別れ道」、「幸せな日々」、「待ちぼうけの公園で…」などの"百鬼夜行"シリーズ。
    2003年7月に戒が突発性難聴のため入院した際、一時的にサポートを務めた。
    現Konigのサポートメンバー。2015年に元SugarのLoki、12012の塩谷朋之らと共に新バンドMore(後の逆しまな歯車を仮面が嗤う。)を結成した。
    2022年12月28日急病により死去。

略歴

結成(2002年)

  • 前身バンド「Kar te=zyAnose(カルテチアノーゼ)」をRUKI、麗、REITAらで結成するが、当初ドラマーだったRUKIがボーカリストへ転向。それを機にバンドを一新するため、活動3ヶ月で解散。
  • 2002年、新バンド結成に伴いドラマーとして由寧を勧誘。由寧が「(以前に組んでいたバンドの中で)1番かっこよかった」との理由から葵を誘い、「ガゼット」を結成。

初期(2002年~2003年)

  • ライブの動員数が増えない中、2002年4月に1stシングル「別れ道」リリース。神楽坂DIMENSION(後の神楽坂EXPLOSION→神楽坂TRASH-UP!!)で無料ワンマンライブを実施したところ、100人程の集客があったものの、以降のライブからはまた以前の動員数に戻ってしまう。同年6月に1stシングルの2ndプレスをリリース。2ndシングル「鬼畜教師(32歳独身)の悩殺講座」を発表するころには徐々にファンも増加していたが、全国ツアーを開催した際は地方の客入りが芳しくなかったという。3rdシングル「午前0時のとらうまラヂオ」の制作を始めるがリリースに行き詰る(のち2003年11月に発売された)。高田馬場AREAでワンマンライブを開催後、オムニバス盤「妖幻鏡 -moon-」への参加を誘われ「おくり火」を発表。
  • 2003年1月に由寧が脱退し、急遽後任ドラマーとして戒が誘われる。2月1日のイベントで演奏に参加し、そのまま加入。
  • 当時の所属事務所 Eternalが2003年4月29日 市川CLUB GIOにて行われたレーベルイベント「喧嘩上等」を最後に解散したことから、PS COMPANYと契約。

大日本異端芸者ガゼット(2003年~2005年)

  • PS COMPANYに移籍後初のミニアルバム『COCKAYNE SOUP』をリリースしたころから“大日本異端芸者”のキャッチフレーズを付け、“大日本異端芸者「ガゼット」”と名乗るようになる。2003年の末、FOOL'S MATE主催のライブ「Beauti-Fool's Fest03」に出演。この頃からメジャーなヴィジュアル系雑誌への掲載が増え、知名度が急速に高まる。
  • 2004年1月、自身初となる1,000人超え規模の会場SHIBUYA-AXでワンマンライブを成功させる。同年4月に全国ワンマンツアー、9月には日比谷野外音楽堂でのワンマンライブを敢行し、活動規模を拡げていく。10月に1stアルバム『DISORDER』をリリース。
  • 2005年3月、7thシングル『reila』がオリコン総合チャート8位にランクイン。4月に渋谷公会堂(2デイズ)、9月には東京国際フォーラム・ホールAにてワンマンライブを開催した。
  • 2005年秋から所属事務所のPS COMPANYがキングレコードと提携。それに伴い『Cassis』からはメジャー流通となり、実質的なメジャーデビューとなった。

the GazettE(2006年~)

  • 2006年2月、2ndアルバム『NIL』をリリース。それに伴いロゴが一新され、表記も"the GazettE"に変更される(後にインタビューで"この頃は早く大日本異端芸者を捨てたかった"と語っている)。同アルバムを引っ提げて開催された全国ツアー「Nameless Liberty.Six Guns...」のファイナル公演にて自身初の日本武道館でのワンマンライブを成功させる。同年11月、10thシングル『Filth in the beauty』のリリースに伴い、テレビ番組「HEY!HEY!HEY!」にゲスト出演。自身初のゴールデン番組出演となった。
  • 2007年7月、3rdアルバム『STACKED RUBBISH』をリリースし、ツアー「Pulse Wriggling To Black」を開催。同ツアーは01(ホールツアー)/1.5(ヨーロッパツアー)/02(スタンディングツアー)/03(ファンクラブ限定ツアー)/04(ホールツアー)/GRAND FINALEと区切りおよそ1年かけて敢行され、全72公演におよぶバンド史上最長のツアーとなった。01のファイナルは自身2度目となる日本武道館、GRAND FINALEは大阪城ホールと代々木第一体育館(2デイズ)で開催。
  • 2008年2月、上記ツアー(「Pulse Wriggling To Black」)の最中に12thシングル『紅蓮』をリリース。同時期にジェムケリーとのコラボレーション・アクセサリーを限定発売し、そのテレビCMに表題曲が使用された(のち2010年末に18thシングル『PLEDGE』で再びジェムケリーとのコラボレーションを行う)。同年11月12日に13thシングル『LEECH』をリリースし、初のオリコン・デイリーチャート1位を記録。15日に新宿ステーションスクエアにてシークレットライブを行ったところ約7,000人のファンが殺到し、2曲を演奏したところで中止となった。この様子はネットで生中継されると共に、後日めざましテレビ内で特集された。
  • 2009年3月25日に14thシングル『DISTRESS AND COMA』をリリース。発売日にはSHIBUYA-AXにて1,700人限定の抽選参加型ライブを中心に、SHIBUYA‐BOXXでの抽選会(前述のライブの抽選)、渋谷PARCOでの映像放映と、渋谷3会場でのイベントを開催した。同年7月には4thアルバム『DIM』をリリース。10月には15thシングル『BEFORE I DECAY』を発表し、表題曲が映画「ワイルド・スピード MAX」の日本版イメージソング(日本語吹き替え版のエンディング、およびCM曲)に起用された。

(2010年~2019年)

  • 2010年7月21日リリースの16thシングル『SHIVER』より、キングレコードからSony Music Recordsへレコード会社を移籍。シングル表題曲はバンド初のアニメタイアップ「黒執事II」のオープニングテーマ曲に起用された。その後『Red』、『PLEDGE』とシングルをコンスタントにリリースし、同年12月26日に全国ホールツアー「TOUR 10 NAMELESS LIBERTY SIX BULLETS」の最終公演として「TOUR 10 NAMELESS LIBERTY SIX BULLETS FINAL [THE NAMELESS LIBERTY]」を自身初となる東京ドームにて開催した。
  • 2011年、東北地方太平洋沖地震の影響により3月23日に予定されていたライブDVD『THE NAMELESS LIBERTY AT 10.12.26 TOKYO DOME』と『TRACES BEST OF 2005-2009』のリリースが延期となる。同年8月の「SUMMER SONIC 2011」を皮切りに、9月には「イナズマロックフェス 2011」への出演と、国内大型ロックフェスへ参加するようになる。
  • 2012年5月、ライブDVD「TOUR11-12 VENOMOUS CELL FINAL OMEGA LIVE AT 01.14 YOKOHAMA ARENA」をリリースし、オリコンDVD週間チャートの総合部門と音楽部門で1位を記録。
  • 2013年6月25日、オフィシャルYouTubeチャンネルを開設。Sony Music Records移籍後のMVを一挙公開した。
  • 2013年9月、初のワールドツアー「the GazettE WORLD TOUR 13」(全7か国9公演)を敢行。
  • 2014年、「再定義」と題し、過去6作のアルバムのリバイバルツアーをファンクラブ会員限定で開催。リリース順に2作品ずつで分け、「NAMELESS LIBERTY DISORDER HEAVEN」、「PULSE WRIGGLING TO DIM SCENE」、「GROAN OF VENOMOUS CELL」と題した3ツアーを1年かけて行った。
  • 2014年9月14日、氣志團が主催する音楽フェスティバル「氣志團万博2014 ~房総大パニック!超激突!!~」に2度目となる出演。
  • 2014年10月19日、日本最大のメタルフェス「LOUD PARK 14」に出演。
  • 2015年3月10日、日本武道館にて「13TH ANNIVERSARY[13-T H I R T E E N-]」を開催。翌3月11日19:00 より「PROJECT:DARK AGE」と題されたプロジェクトの開始が告知された。この「PROJECT:DARK AGE」は8thアルバム『DOGMA』のリリースに伴いバンドを支える13人のクリエイターをフィーチャーする企画として発足し、『DOGMA』のMVではスタッフクレジットが入るなどした。(2023年現在、特設サイトは消失している。)
  • 2016年9月18日、氣志團が主催する音楽フェスティバル「氣志團万博2016 ~房総ロックンロール・チャンピオン・カーニバル~」に3度目となる出演。
  • 2016年11月6日、Slipknotが主催する音楽フェスティバル「KNOTFEST JAPAN 2016」の2日目に出演。
  • 2017年3月10日、国立代々木競技場第一体育館にて初期コンセプト「大日本異端芸者」を掲げた十五周年記念公演「暴動区 愚鈍の桜」を開催。2014年に開催した「再定義ツアー」にて対象外だった楽曲がフォーカスされ、2005年までにリリースされたバンド初期の曲のみでセットリストが組まれた。同公演のソールドアウトを受け、4月から同コンセプトでの追加公演「HE-ESY LIMITED TOUR17」を東名阪で行った。
  • 2017年8月11日、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017」の3日目に出演。
  • 2017年8月19日、およそ9年ぶりとなる野外ワンマンライブ「BURST INTO A BLAZE 3」を富士急ハイランド・コニファーフォレストにて開催。1万人動員。
  • 2017年12月29日、「COUNTDOWN JAPAN 1718」の3日目に出演。
  • 2018年6月13日、9thアルバム『NINTH』を発売。
  • 2018年8月12日、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2018」の4日目に出演。
  • 2018年9月16日、氣志團が主催する音楽フェスティバル「氣志團万博2018 ~房総爆音爆勝宣言~」に4度目となる出演。
  • 2019年4月、自身度目となるワールドツアー「WORLD TOUR 19 THE NINTH PHASE #04 -99.999-」を北米、南米、EU、アジア全世界12か国(地域)16公演で開催。
  • 2019年8月10日、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019」の3日目に出演。
  • 2019年9月23日、全61公演に及ぶツアーのファイナル公演を横浜アリーナにて開催。

(2020年~)

  • 2020年3月10日、18周年記念公演 「18TH ANNIVERSARY DAY/6576」を自身初となる武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナでの開催を予定していたが、2月26日に新型コロナウイルスの影響による中止を発表。
  • 2021年3月10日、バンド10作目となるニューアルバム「MASS」のリリースに先駆けて、 約3年ぶりの最新曲「BLINDING HOPE」がデジタル•ダウンロード及びストリーミング配信された。
  • 2021年5月26日、10thアルバム『MASS』を発売。
  • 2021年9月、全国3会場にて「LIVE 2021 -DEMONSTRATION EXPERIMENT- BLINDING HOPE」を開催。
  • 2022年3月10日、国立代々木競技場第一体育館にてバンド結成20周年記念公演「20th ANNIVERSARY -HERESY-」を開催。。
  • 2022年9月、バンド結成20周年を記念してファンクラブ会員限定ライブ「HERESY LIMITED LIVE 2022 -HETERODOXY-」とファンクラブ会員限定で参加できるファンミーティング 「20TH ANNIVERSARY FC MEETING -異端総會-」 を同時開催。
  • 2022年12月21日、20周年を記念して3つのコンセプトにちなんだ三枚組のアニバーサリーベストアルバム『HETERODOXY -3 DIVIDED CONCEPTS-』を発売。
  • 2023年7月15日、 全30公演に及ぶツアーのファイナル公演を日本武道館にて開催。ちなみに武道館でライブを行うのは8年ぶりとなる。
  • 2024年4月16日、前日の15日にREITAが死去したことが発表された。
  • 2024年4月20日、やまだひさしのラジアンリミテッドにはREITA死去前の収録分が未編集で放送された。
  • 2024年5月27日、REITA追悼公演となる「HERESY LIMITED『SIX GUN’S』」を豊洲PITにて開催。同公演MC中に追加のメンバーも入れず、REITAを含めた5人でのバンドの継続を発表した。
  • 2024年9月12日にthe GazettE LIVE2024 HERESY LIMITED 【HETERODOXY Vol.3-IMMORTAL CREED-】を開催。
  • 2024年11月10日に6年ぶり5度目の出演となる氣志團万博2024 ~シン・キシダンバンパク~へ出演。
  • 来年2025年1月より結成23周年東名阪ツアー"LIVE 2025 23rd ANNIVERSARY TOUR 証跡"を開催予定。

ディスコグラフィ

シングル

アルバム

オリジナル・アルバム

ミニ・アルバム

ベスト・アルバム

VHS

  • センチメンタルビデオ (2002年4月30日)
※『別れ道』の曲を映像化したもの。
  • 視聴覚質 (2002年8月30日)
※『鬼畜教師(32歳独身)の悩殺講座』の曲を映像化したもの。
  • 百鬼家行 (2003年10月1日)
※『午前0時のとらうまラヂオ』の曲を映像化したもの。

DVD

ライブ作品

ミュージック・ビデオ集

配布・会場限定

  • 泥だらけの青春。(2003年10月8日 - 28日)
暴動区六丁目劇場ツアー配布CD
  • 十四歳のナイフ (2004年9月22日)
平成維新党最終公演「日比谷逆縁抜刀」日比谷野外大音楽堂 前売りチケット購入者配布CD
  • チギレ (2005年8月4日 - 30日)

V.A

  • 妖幻鏡 -moon- (2002年12月25日 / CD)
※4曲目「おくり火
  • 「Matina 最終章〜FINAL PRELUDE〜」 (2003年4月10日 / DVD)
  • 喧嘩上等 (2003年4月29日 / VHS)
  • KALEIDOSCOPE (2003年5月1日 / CD)
※3曲目「赤いワンピース」15曲目「Back drop Junkie[nancy]
  • 男尻ツアーファイナル配布CD (2003年5月6日 / CD)
※2曲目「待ちぼうけの公園
  • Cure Japanesque Rock Collectionz (2004年7月28日 / CD)
※11曲目「おくり火
  • Peace & Smile Carnival tour2005 〜笑顔でファッキュー〜 (2006年 / DVD)
  • FUCK THE BORDER LINE (2011年2月9日 / CD)
※4曲目「C.Y.HEAD
  • UNDER:COVER 2 2013年2月27日
※10曲目「SHAKIN' LOVE

書籍

  • Verwelktes Gedicht (2005年10月5日)
※ガゼット初の写真集 初回限定5,000部のみ「枯詩」CD付
  • バンドスコア「NIL」 (2006年4月28日)
  • バンドスコア「大日本異端芸者的脳味噌逆回転絶叫音源集」(2007年3月13日)
  • バンドスコア「STACKED RUBBISH」(2008年3月1日)
  • バンドスコア「DIM」(2009年9月14日)
  • バンドスコア「TRACES BEST OF 2005-2009」(2012年9月1日)
  • バンドスコア「TOXIC」(2012年9月1日)
  • バンドスコア「BEAUTIFUL DEFORMITY」(2013年12月15日)

タイアップ一覧

ヘヴィー・ローテーション/パワープレイ

テレビ

ライブ公演

脚注

出典

外部リンク

  • the GazettE Official Site
  • the GazettE | SonyMusic
  • the GazettE KING RECORDS OFFICIAL SITE
  • the GazettE OFFICIAL YouTube CHANNEL - YouTubeチャンネル
  • RUKI/THEGAZETTE (@RUKItheGazettE) - X(旧Twitter)
  • aoi_theGazettE (@official_aoi) - X(旧Twitter)
  • REITA_theGazettE (@gazette05Reita) - X(旧Twitter)
  • the GazettE_STAFF (@thegazettestaff) - X(旧Twitter)
  • the GazettE Official (pages/the-GazettE-Official/255684944526717) - Facebook
  • RUKI_THE GAZETTE (@ruki_nilduenilun) - Instagram
  • gazette_KAI_ (@gazette_kai_) - Instagram
  • the GazettE STAFF Official blog - Ameba Blog

The Gazette Wallpapers Wallpaper Cave

The GazetteMay 20, 2020 Newspaper Get your Digital Subscription

the GazettEが自身初のオリコンウィークリー1位獲得! ROCKの総合情報サイトVif

Mundo Otaku The Gazette

The GazetteSeptember 23, 2020 Newspaper Get your Digital Subscription