キールンカンコノキ(学名:Glochidion lanceolatum)はコミカンソウ科カンコノキ属の常緑小高木。かつてはトウダイグサ科に属していた。学名はPOWOではG. lanceolatum、 YListではカキバカンコノキの変種G. zeylanicum var. lanceolatumとしている。本項ではPOWOに従い表記する。
特徴・分類
高さ2–10 mに達する。葉は1 cmほどの葉柄を有し、全縁で互生し、羽状複葉のようにみえる。カキバカンコノキによく似るが、葉長5–16 cm、幅2–4 cmとと長さ・幅ともにやや小さく、葉先が次第に狭まり長く伸び、雄しべが4個である点が異なる。花は直径2 mmほどで、腋生の散形花序に多数つく。
分布と生育環境、利用
南西諸島(奄美群島~与那国島)、台湾、フィリピンに分布。低地から山裾にかけて生育。庭園樹として利用。
脚注
参考文献
- 池原直樹『沖縄植物野外活用図鑑 第8巻 ばら科~きつねのまご科』新星図書出版、1989年。 ※ 科名をとうだいぐさ科としている
- 大川智史; 林将之『ネイチャーガイド 琉球の樹木 奄美・沖縄~八重山の亜熱帯植物図鑑』文一総合出版、東京都新宿区、2016年。ISBN 9784829984024。 ※ 学名をPhyllanthus keelungensisとしている
外部リンク
- キールンカンコノキ 西表島植物図鑑 ※ トウダイグサ科のカキバカンコノキの変種G. zeylanicum var. lanceolatumとしている
- キールンカンコノキ こまつなの部屋 ※ 学名をPhyllanthus keelungensisとしている
- キールンカンコノキ うちなー通信
- カボチャのような実がびっしり キールンカンコノキ 奄美自然観察記 高のフィールドより
- キールンカンコノキ ノパの庭