祖師西来意(そしせいらいい)は禅の代表的な公案のひとつ。

『無門関』第三十七則

一人の僧が趙州和尚に問うた。

「如何なるか是れ祖師西来意」(大意:達磨大師が遠路、インドから中国へと来られた真意は何なのでしょうか?)

趙州和尚は答えた。

「庭前の柏樹子」

『趙州録』

また僧は続けて問うた。

「和尚、境を将て人に示すこと莫かれ」(大意:私は禅とは何か尋ねているのです。心の外の物で答えないで下さい)

趙州和尚は続けて答えた。

「我れ境を将て人に示さず」(大意:私は心の外の物で答えてなどおりません)

僧は再度問うた。

「如何なるか是れ祖師西来意」

趙州和尚は、再度答えた。

「庭前の柏樹子」

関連項目

  • 無門関
  • 趙州録

禅語 「主人公」 髪屋

道元禅師と瑩山禅師・美しい祖師像

高知・薫的神社と馬詰家 馬詰親音の会

仏教法話 正法眼蔵の風光 祖師西来意(そしさいらいのい)の巻【2】 昭和60年2月 谷中全生庵にて 紀野一義 YouTube

参禅 如何是祖师西来意?