祖師西来意(そしせいらいい)は禅の代表的な公案のひとつ。
『無門関』第三十七則
一人の僧が趙州和尚に問うた。
「如何なるか是れ祖師西来意」(大意:達磨大師が遠路、インドから中国へと来られた真意は何なのでしょうか?)
趙州和尚は答えた。
「庭前の柏樹子」
『趙州録』
また僧は続けて問うた。
「和尚、境を将て人に示すこと莫かれ」(大意:私は禅とは何か尋ねているのです。心の外の物で答えないで下さい)
趙州和尚は続けて答えた。
「我れ境を将て人に示さず」(大意:私は心の外の物で答えてなどおりません)
僧は再度問うた。
「如何なるか是れ祖師西来意」
趙州和尚は、再度答えた。
「庭前の柏樹子」
関連項目
- 無門関
- 趙州録