J-MOSS(ジェイモス)は、JIS C 0950の通称であり、正式名称を「電気・電子機器の特定の化学物質の含有表示方法」という。日本版RoHS指令とも目されている。
内容
2006年7月1日に施行された資源有効利用促進法改正政省令により、特定化学物質を含有する特定7品目に対してはJIS C 0950に従って、基準値を超えた場合にオレンジ色のマークによる表示が義務づけられた。また、基準値を超えない場合には、任意で緑色のマークを表示できるとされた。欧州 (EU) のRoHS指令が特定化学物質の使用を制限するものであるのに対し、J-MOSSは特定化学物質の含有状況明示方法を規格化したものに過ぎない。
特定化学物質
特定化学物質と、その基準値を以下に示す。
- 鉛 :0.1 wt%
- 水銀 :0.1 wt%
- カドミウム :0.01 wt%
- 六価クロム :0.1 wt%
- ポリブロモビフェニル (PBB) :0.1 wt%
- ポリブロモジフェニルエーテル (PBDE) :0.1 wt%
特定7品目
- パーソナルコンピュータ
- ユニット形エアコンディショナ
- テレビ受像機
- 電気冷蔵庫
- 電気洗濯機
- 電子レンジ
- 衣類乾燥機
関連項目
- RoHS
外部リンク
- 3R政策(METI/経済産業省)
- JISC 日本工業標準調査会
- リーフレット「家電製品・パソコンの製品含有表示に関する情報提供の義務化」(経済産業省)(PDF)