西宮名塩駅(にしのみやなじおえき)は、兵庫県西宮市名塩新町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)福知山線の駅である。駅番号はJR-G58。
JR西日本交通サービスによる業務委託駅(宝塚駅の被管理駅)で、アーバンネットワークおよび「JR宝塚線」の愛称区間、ICOCAの利用可能エリアに含まれている(相互利用ICカードはICOCAの項を参照)。
歴史
福知山線の複線電化に当たり、武庫川沿いに敷かれていた旧線から経路が変更された際に新設された。2024年3月現在、線内では新三田駅と並んで最も新しい駅である。
開業時点では同じく市名を冠する西ノ宮駅(JR神戸線)と表記が異なっていたが、西ノ宮駅が2007年3月18日に現在の「西宮」駅に改称されたことで、表記の相違は解消された。
当初は普通のみ停車していたが、名塩地区(西宮名塩ニュータウン)の住宅開発が進み周辺の人口が急増したことから、1996年より快速も停車するようになった。また、2014年3月15日と2021年3月13日のダイヤ改正より特急「こうのとり」が一部停車するようになった。
- 1986年(昭和61年)11月1日:日本国有鉄道福知山線の生瀬駅 - 武田尾駅間に新規開業。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
- 1988年(昭和63年)3月13日:路線愛称の制定により、「JR宝塚線」の愛称を使用開始。
- 1996年(平成8年)3月16日:快速の停車駅となる。
- 1998年(平成10年)1月22日:自動改札機を設置し、供用開始。
- 2003年(平成15年)11月1日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となる。
- 2011年(平成23年)3月8日:JR宝塚・JR東西・学研都市線運行管理システムと接近メロディ導入。
- 2014年(平成26年)3月15日:特急「こうのとり」の停車駅となる(朝の上り・大阪方面のみ)。
- 2018年(平成30年)3月17日:駅ナンバリングが導入され、使用を開始。
- 2020年(令和2年)3月14日:ダイヤ改正に伴い、新設された区間快速の停車駅となる。
- 2021年(令和3年)
- 3月13日:ダイヤ改正に伴い、特急「こうのとり」の下り・篠山口方面(夕方のみ)も停車するようになる。
- 9月1日:JR西日本交通サービスによる業務委託駅となる。
駅構造
相対式2面2線のホームを持つ橋上駅。分岐器や絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。
ホームの三田方の一部はトンネル内にあり、尼崎方もすぐトンネルに接続している。よって、両側をトンネルに挟まれた駅である(三田方のトンネルは隣の武田尾駅構内まで続く)。さらに、ホームの一部が名塩川に架かる橋梁上にある。各ホームの三田方には待合室が設置されている。
改札口は橋上の1ヶ所のみ。改札横にみどりの窓口があるほか、改札口の正面に「セブン-イレブン ハートイン」が出店している。駅は3つの階層からなり、最上階が出入口、中央階が歩行者専用の改札外自由通路と改札口、最下層がホームである。
のりば
- 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。
利用状況
2022年(令和4年)度の1日平均乗車人員は7,301人である。定期率が非常に高い。
各年度の1日平均乗車人員は以下の通りである。
年間乗車人員
近年の1年間の乗車人員は以下の通り。なお下表内の数値の単位は全て「千人」である。
駅周辺
北側一帯に、西宮名塩ニュータウンや塩瀬中央公園が広がる。
高台となる駅北東側からの乗客向けに、斜行エレベーターが二基設置されている。
なお、ハイキングコースとなっている旧線跡については、当駅からもアクセスが可能である。
バス路線
駅西側のロータリーに阪急バス(山口営業所)の路線が発着。停留所名は「JR西宮名塩駅」。
また、東側には一般車専用のロータリーもある。
隣の駅
- 西日本旅客鉄道(JR西日本)
- JR宝塚線(福知山線)
- 特急「こうのとり」一部停車駅
- ■丹波路快速・■快速
- 宝塚駅 (JR-G56) - 西宮名塩駅 (JR-G58) - 三田駅 (JR-G61)
- ■区間快速・■普通
- 生瀬駅 (JR-G57) - 西宮名塩駅 (JR-G58) - 武田尾駅 (JR-G59)
脚注
記事本文
注釈
出典
利用状況の出典
兵庫県統計書
西宮市統計書
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- 駅前に斜行エレベーターがある駅
- 花山駅(神戸電鉄有馬線、神戸市北区)
- 四方津駅(中央本線、山梨県上野原市)
- おはよう朝日です - 開業当日、当駅から中継を行った。
外部リンク
- 西宮名塩駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道