初島 住彦(はつしま すみひこ、1906年9月11日 - 2008年1月22日)は、日本の植物学者。鹿児島大学名誉教授。農学博士。
略歴
1906年、長崎県島原市に生まれた。鹿児島高等農林学校卒業後、九州帝国大学(現:九州大学)に進学。戦前に金平亮三とニューギニアやジャワ島の植物調査を実施した。1931年、農学部林学科卒業。
1942年に九州帝国大学で農学博士の学位を取得。学位論文は「亜細亜産黄楊属の検討」。 戦後は鹿児島大学で教鞭をとり、佐藤正己などを指導した。1972年の定年まで同大に勤務後、琉球大学理工学部(現理学部)へ教授として3年間赴任。その後も南日本の植物研究と教育に尽力した。
2008年1月22日、胆管癌のため鹿児島市の病院で死去。101歳没。98歳で『九州植物目録』を取りまとめるなど生涯現役であった。
著書
- 『琉球植物誌』(1971年、沖縄生物教育研究会)
- 『日本の樹木―日本に見られる木本類の外部形態に基づく総検索誌』 (1976年、講談社)
- 『九州植物目録』(2004年、鹿児島大学総合研究博物館)
共著
- 天野鉄夫・初島住彦『沖縄植物目録』(1959年、沖縄生物教育研究会)
- 初島住彦・天野鉄夫『琉球植物目録』 (1977年、でいご出版)
- 初島住彦・中島邦雄『琉球の植物』 (1979年、講談社)
- 佐藤武之・初島住彦『九州の野の花』(2001年、西日本新聞社)
- 大工園認・初島住彦(監修)『野の花めぐり』(春・夏・明・冬) (2003年、南方新社)