心応寺(しんのうじ)は、埼玉県飯能市にある曹洞宗の寺院である。旧字体では心應寺と書く。山号は万寿山。境内に弁才天を祀る神社がある。
本尊は釈迦如来像。他、地蔵菩薩、千手観音等。
歴史
この寺の創建年代については不詳であるが、嘉禎4年(1238年)の板碑(飯能市最古)があることから、鎌倉時代の草創といわれている。
開基は加治貞継、応永3年(1396年)没。約200年後の天正年間に(1573年 - 1591年)に能仁寺の材室天良が開山。慶応4年(1868年)の明治維新の飯能戦争(戊辰戦争)の際、広渡寺、観音寺などと共に振武軍(幕府軍)が立てこもった寺の一つ。
また明治時代まで、飯能市原町から八幡町は真能寺村という村だったが、この寺の名前からついたといわれる。
文化財
- 弁天宮裏神木老松(マツ)
- 至徳年間(1384年 - 1386年)の写経
行事
- 3月 彼岸会
- 4月14日 弁財天大祭
- 8月15日 大施餓鬼会
- 9月 彼岸会
飯能弁財天
境内の南東に池がある。池の中の島に朱塗りの弁財天宮が建てられており、飯能弁財天と呼ばれている。
文暦年間(1233年 - 1235年)に行脚の僧、萬寿達道が弁天地蔵を祀ったのが草創といわれている。
脚注
注釈
出典
参考文献
- 蘆田伊人編 編「眞能寺村 心應寺」『大日本地誌大系』 第13巻 新編武蔵風土記稿 巻ノ179高麗郡ノ4、雄山閣、1929年8月、123-124頁。NDLJP:1214901/68。
外部リンク
- 飯能近郊社寺紹介 - ウェイバックマシン(2003年12月23日アーカイブ分)
- 飯能市の民話