狛犬(こまいぬ)は、将棋の駒の一つ。本将棋にはなく、大大将棋・摩訶大大将棋・泰将棋・大局将棋に存在する。
遺跡発掘時の出土墨書木札に、けものへんを除いた俗称の「しろいぬ」として盲虎と共に記載されており、鎌倉末期から南北朝時代にかけてより存在していたことが示唆されている。天竺大将棋より上位の将棋で初めて現れる駒としては、出現年代が飛びぬけて早い。
大大将棋・泰将棋
西戎の成駒。成ると大象。
摩訶大大将棋
成ると金将。
大局将棋
西戎・吼犬の成駒。成ると大象。
その他
大阪市福島区に所在していた旧関西将棋会館の対局室「水無瀬の間」には「狛犬」の飾り駒が置かれており、テレビやインターネットで公式戦の中継が放映される際、背景に映ることが多かった 。 2024年12月の高槻市移転後は、特別対局室前の廊下に飾り駒が置かれている。
脚注
参考文献
- 梅林勲・岡野伸共著『改訂版 世界の将棋・古代から現代まで』(将棋天国社、2000年)
関連項目
- 将棋類の一覧
- 将棋類の駒の一覧