オールスター紅白水泳大会』(オールスターこうはくすいえいたいかい)(以降「紅白」と略)は、1970年から1986年までフジテレビ系列で毎年夏に放送された特別番組(スポーツバラエティ番組である。全17回。

なお本項では、1974年から1987年まで同局で放送された姉妹番組『オールスター寒中水泳大会』(オールスターかんちゅうすいえいたいかい)(以降「寒中」)などの関連番組に関しても述べる。

概要

野外プールを舞台に、芸能人が紅白に分かれて、様々な競技で競い合う番組。同局放送『オールスター紅白大運動会』(以降「大運動会」)と双璧をなす芸能人対抗スポーツバラエティ番組で、1974年からは毎年冬に屋内プールを舞台にした『寒中』も放送、そして各局で放送されたアイドル水泳大会の先駆けともなった。

当初は『テレビグランドスペシャル』(以降「TGSP」)での放送だったが、1972年9月を以て廃枠になったのに伴い、1973年からは『大運動会』と共に『火曜ワイドスペシャル』(以降「火WSP」)に移動、また『寒中』も『火WSP』で放送された。ただし1978年の『紅白』は、フジテレビが結成した女子プロ野球チーム「ニューヤンキース」宣伝の一角として、ニューヤンキースが出場したため、ニューヤンキースの試合をメインとした『土曜グランドスペシャル』(以降「土GSP」)で放送された。

収録は、『紅白』は第1回のみ船橋ヘルスセンターで、第2回から大磯ロングビーチに変更、一方の『寒中』は1980年までは池袋スケートセンター内の屋内プールだったが、1981年より大磯プリンスホテル内の屋内プールに変更、これで冬・夏が全て大磯町での収録となった。

番組は1987年の『寒中』まで続いたが、同年夏に出場者を女性に制限した『ジャポーン 女だけの水泳大会』(以降「ジャポーン」)にリニューアル、翌1988年からは『寒中』と『ジャポーン』を統一し、『ドキッ!丸ごと水着 女だらけの水泳大会』(以降「ドキッ」)にリニューアル、引き続き女性をメインにしたが、後に男性コメディアン(ダチョウ俱楽部など)も出場した。

特別版

真夏の水中フェスティバル 女の子一杯満員御礼

1978年8月17日に『土GSP』で放送。『ジャポーン』に先駆ける事9年前に放送された、女性芸能人限定の水泳大会で、ニューヤンキースも出場。収録は豊島園(としまえん)、司会は当時『寒中』を担当していた小林大輔(当時フジテレビアナウンサー)。

600回記念特集 見たい見せたいスターのあの水着

1982年4月20日に『火WSP』で放送。『火WSP』600回を記念した当番組の総集編で、「ボイン女子芸能人」と「肉体派男子芸能人」を『ザ・ベストテン』(TBS系列)形式で紹介したり、競泳の名シーンなどを放送した。司会は芳村真理と、当時総合司会を継続し、番組の顔となっていたおりも政夫。ゲストは郷ひろみ、三原順子(現:じゅん子)、清水クーコ、小野ヤスシ、ダン池田。

この他1994年2月15日には、『紅白』・『寒中』の他、『ジャポーン』・『ドキッ』の名場面を集めた『オールスター水泳大会25周年記念 同窓会スペシャル』が放送された。

放送日時

紅白

寒中

特別版

(参考:『読売新聞縮刷版』読売新聞社、1970年8月11日 - 1987年2月10日。 ラジオ・テレビ欄)

出演者

総合司会

  • 井上順 - 1971年・1980年『紅白』
  • 小鹿ミキ - 1971年。
  • 土居まさる
  • マリ・クリスティーヌ - 1972年。
  • 小林大輔 - 1979年まで『寒中』を担当、『真夏の水中フェスティバル』も担当。当時フジテレビアナウンサー。
  • おりも政夫 - 最も多く担当。1980年『紅白』では進行役を務めた。なお後継特番の『ジャポーン』→『ドキッ』では、初期までサブ司会であった。
  • 桜田淳子 - 1980年。
  • 榊原郁恵 - 1980年『寒中』。
  • アグネス・ラム - 1980年『寒中』。当時大磯ロングビーチのキャンペーンガール。1980年の放送では進行役を務めた。
  • あべ静江 - 1981年。
  • 中原理恵
  • 渡部絵美
  • 片岡鶴太郎
  • ほか

踊り

  • スクールメイツ

振付師・スターター

  • 西条満

その他

  • みのもんた - 1981年実況。
  • 古川登志夫 - 再末期のナレーター。『ジャポーン』→『ドキッ』も初期まで担当。

開会式

総合司会のタイトルコールまでは「紅白」「寒中」同じだが、『寒中』はステージ中央の入場口から選手が入場するのに対し、『紅白』はメイン会場の競泳プールに浮かべられたゴムボートに選手が乗った風景を空撮で映して始まる。

その後、総合司会・各キャプテン・各応援団長の紹介の後、選手代表(主にキャプテン)による選手宣誓をして終わりとなる。なお宣誓文は1970年代前半までは一定していなかったが、同年代後半からは「宣誓!!我々は芸能人精神に則り、敵をノックアウトするまで戦う事を誓います!!」に統一された(当時の『NHK紅白歌合戦』と同じ)。

主な競技

水上お見合い大作戦
冒頭の競技。プール上の浮島に女性選手が何人が座る。男性選手は浮き橋を渡って女性を1名連れて帰る。うまく連れてくれば成功、プールに落ちてしまったら失格、連れてきた女性が多かった方の勝ち。時期によっては、男性選手は目隠しをする事もあった。
男女競泳決勝
序盤の名物競技。「女子平泳ぎ」・「男子平泳ぎ」・「女子自由形」・「男子自由形」の4種からなり、それぞれ午前中に予選を行い、紅白上位3名ずつが参加して競い合う。
水上障害物競走
男女がボートに乗ってプール上で行う。途中にはバーをリンボーダンスの如くくぐったり、滑り台を乗ったりと難所がある。
着せ替え競争
「障害物競争」の新バージョン。女性選手は中央の台まで泳ぎ、その中から衣装を1つ選んで着ると、再び泳いでゴールする。うまく着たら優勝となる(従ってゴールが遅れても着せ方が上手いと勝てる)。
衣装は女学生・女性看護師・女性警察官・OL・CAなどといった、男性視聴者が喜びそうなのが多いが、中には「小坊主」などの「ハズレ」的なのもある。
大磯ロングビーチマラソン
1980年代から行われた「紅白」限定競技。全選手はロングビーチ端の「波のプール」に集まり、号砲と共に波のプールを駆け抜け、「競泳プール」(メイン会場)→「飛び込みプール」を泳ぎ、噴水プールを駆け抜けると、最後は「流れるプール」を泳ぐか、あるいはゴムボートに乗るかにしてゴールを目指す。
水上騎馬戦
これも全選手参加。選手は4人1組で騎馬を作り、相手の騎馬の「乗り手」が被っている帽子を奪う。残った帽子の数が多い方が勝ち。
紅白決勝リレー
最終競技。紅白が男子3名・女子2名でチームを作り、25mリレーを行う。

歌のコーナー

会場の様々な場所で出場者が持ち歌を披露。大別して2パターンあり、1つは競技と競技の合間に行うもので、人気歌手が多かった。もう1つは競技中にワイプで歌を披露するもので、新人を始めとする若手が多く、音声もアウトロをフェードアウトして次の歌手に変えた。なお後者は、「男女競泳決勝」や「決勝リレー」の時には行わない。

表彰式

全競技が終わったところで総合司会が合計得点を発表し、得点が高かったチームが優勝。キャプテンには優勝旗が贈られた。

その後は個人賞の発表。個人賞には次の賞があった。この他にも「男女競泳決勝」優勝者や、「紅白」のみの「マラソン」優勝者(男女1名ずつ)に賞が贈られた。

  • 特別賞
  • 敢闘賞
  • ミスフォトジェニック - 女性限定の賞。取材に来たカメラマンの投票で選ばれた。
  • 大磯ロングビーチ賞 - 大磯ロングビーチの支配人に気に入られた選手に贈られた。

そして最後、全選手の中で一番頑張った選手1名(主に優勝チームから)に、「最優秀選手賞」として賞状とトロフィー、そしてハワイ旅行が贈られた。

なお受賞中のBGMには、クリフ・リチャードの曲「コングラチュレーション」のインストゥルメンタルが使用された。

脚注

関連項目

  • アイドル水泳大会
    • ドキッ!丸ごと水着 女だらけの水泳大会(後継特番)
  • オールスター紅白大運動会
  • オールスター夢の球宴
  • オールスター紅白バレーボール大会
  • オールスター雪の祭典
  • オールスタースポーツの祭典

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