KBS京仁放送センター(ケービーエスキョンインほうそうセンター)は、大韓民国京畿道と仁川広域市を放送対象地域とする韓国放送公社(KBS)の地域放送局。本社直轄の番組制作拠点・KBS水原センターに設置された。
概要
KBSでは従前、仁川広域市・京畿道エリアについては他道・広域市と異なり、本社直轄で対応してきた。しかし、首都ソウル特別市の肥大化により、仁川広域市・京畿道の情報を十分にフォローすることが年々難しくなっていった。
そこでこの問題を解決するため、KBSが一大番組制作拠点として水原に設けた「KBS水原センター」内に地域放送局に相当する機関を設け、ここがソウル以外の首都圏を担当することで問題に対処しようとしたものである。但し、設置場所が本社直轄施設であることと、前述の通り本社の機能の一部を担うという点で他の地域放送局とは性格をやや異にすることから、「放送局」ではなく「放送センター」という名称になっている。
このため、京仁センターで制作するテレビの地域ニュースも平日と一部土曜のみ差し替えていて、当初「KBSニュース7」と「KBSニュース9」の2つにとどまっていた。2013年4月22日から午前の「KBSニュース広場」「KBSニュース930」についても地域枠差し替えを開始。なおいずれもタイトルの前に“경기・인천”(京畿・仁川)が入るほか、直近の内容が本社ウェブサイトの全国ニュース動画ページで“뉴스광장(경인)”“뉴스930(경인)”“뉴스7(경인)”“뉴스9(경인)”として公開されている。
広域市の仁川ではなく水原に設けられたのは、水原に京畿道庁が置かれているという事情もある。
所在地
- 道路住所=日本の住居表示相当:大韓民国京畿道水原市八達区仁溪路123
- 土地住所=日本の地籍表示相当:同区仁溪洞468
- 郵便番号:16487
沿革
- 2010年8月24日 - 韓国の放送通信委員会が放送局設置許可
- 2010年9月13日 - 開局
- 2012年12月31日 - 地上アナログテレビ放送終了
送信所・中継局一覧
デジタルテレビ
- 第1テレビ
-
- リモコンキーID:9-1
- 呼出符号(コールサイン):HLAY-DTV
- 第2テレビ
-
- リモコンキーID:7-1
- 第2テレビに関しては引き続き本社の管轄となった。これは日本の3大都市圏におけるNHK Eテレの扱いに似通っている。
- EBSテレビ
- リモコンキーID:10-1
日本と韓国ではデジタル放送の方式が異なるが、チャンネル帯域の区切り方は同じ6kHzごとであり、K-14chがJA-13ch、K-53chがJA-52chに相当する。
アナログテレビ
2012年12月31日午前4時に本社エリアともども全国のしんがりとなる形で終了、これで韓国のテレビのデジタル化を完了した。
なおアナログ放送は南山のNソウルタワーが親局だった時の施設をそのまま引き継いだので、同所や冠岳山のカバーエリアだった地域は出力が低く抑えられていた。
- 第1テレビ
- 呼出符号:HLAY-TV
- 第2テレビ
- 呼出符号:無し
ラジオ
ラジオはテレビと異なり、仁川市・京畿道も本社直轄である。AMはソウル本局の直接受信。エリア内には標準FM放送の中継局が置かれている。
- 第1ラジオ
- 第2ラジオ (Happy FM)
地上波DMB
地上波DMBも本社直轄の「首都圏エリア」という括りである。
- U-KBS
制作・放送中の地域番組
- KBSニュース広場京畿・仁川 月〜金2部(午前7時台差し替え)
- KBSニュース930京畿・仁川 月〜金地域枠
- KBSニュース7京畿・仁川 月〜金地域枠
- KBSニュース9京畿・仁川 月〜金地域枠
- インサイド京仁 毎月最終木16:00-16:55
外部リンク
- KBS NEWS
- ここで京仁センター制作の首都圏ニュースを視聴できる。