KLモノレール(ケイエル-モノレール、マレー語:KL Monorail)は、マレーシアのクアラルンプール市・KLセントラル駅からティティワンサ駅を結ぶ、アルヴェーグ式モノレールである。
概要
11駅8.6kmの路線で、最高速度80km/hで全区間を19分で結んでいる。運賃は距離制で、RM1.20〜2.50。全駅で自動改札が設置されている。
当初は日立製作所のモノレールシステムの導入が決定し、建設が始められたが、1997年に起こったアジア通貨危機の影響でマレーシアの通貨が暴落したため、外国企業への支払いは困難となった。このため、同年12月に工事を中断して、国内企業で車両の製造や建設を行う方式に切り替えた。1998年に工事を再開し、総工費11億8千万リンギットで、2003年8月31日に開業した。
しかしKLモノレール開業以降、経営にあたっていたKLインフラストラクチャグループは多額の減価償却費や利子支払による損失を被り、会計年度の2004年4月30日には、1508万リンギットの収益に対して、4624万リンギットの純損失を計上したと発表。このため政府系金融機関に借入を申し入れた。
2007年4月に政府との話し合いがもたれ、2007年11月にマレーシア政府100%出資のナショナル・インフラストラクチャ・カンパニー(略称:SPNB, マレー語:Syarikat Prasarana Negara Berhad, 英語:National Infrastructure Company Limited)に売却した。同時に、ラピドKLが運営を開始した。
車両
当初は2両1組の車両が使用された。2014年以降、新型車両への置き換えを進めている。輸送力増強のため、新型車両は4両1組で製造されている。車両は全てスコミ・レール製である。
駅一覧
関連項目
- マレーシアのモノレール
- マレーシアの鉄道
外部リンク
- KLモノレール