白鳥神社(しろとりじんじゃ)は、香川県東かがわ市に鎮座する神社である。旧社格は県社。
歴史
能褒野(三重県亀山市)で戦死し葬られたのち、白鳥となって飛び去った日本武尊の霊が舞い降りた、という伝説が残る。当地に降りた白鳥は間もなく死んだため、日本武尊の子である武鼓王が廟を建て手厚く葬ったという。白鳥神社はこの時に始まるとされている。
寛文4年(1664年)に高松藩初代藩主・松平頼重が朱印地200石を当社へ寄進して再興、以後は天領となった。明治5年(1872年)に県社に列格される。
みどころ
- 境内には、代々藩主が寄進した燈籠が所狭しと並ぶ。
- 御山(みやま)
- 境内にある標高3.6mの山。白鳥神社では『日本一低い山』とうたっているが、国土地理院に日本一低い山と認められるために、国土地理院発行2万5千分の1の地形図に掲載されることを目標としている。また白鳥神社で登山証明書を発行している。
- 白鳥神社の松原
- 播磨灘に面して4万坪の広がりを有し、瀬戸内海国立公園の区域に指定され、日本の白砂青松100選に選定されている。
文化財
重要文化財
- 太刀 銘正恒(附糸巻太刀拵)
香川県指定有形文化財
- 猪熊家住宅(長年神官を務めた猪熊氏の屋敷):一族の猪熊夏樹は京都白峯神宮の宮司から京都府立第一高女教諭、宮中進講(皇族のための教師)になり、その息子・猪熊浅麻呂、孫・猪熊兼繁もそれぞれ国学者として時代考証などで活躍した。
東かがわ市指定有形文化財
- 甲冑(白糸縅)
- 甲冑(糸縅、葵紋付)
- 石剱(長さ36.7cm、弥生時代の遺物)
- 日本武尊御神影
- 白鳥宮御額題字書
- 三十六歌仙扁額
香川の保存木
- 楠:目通り7.6m、樹高30m、枝張り30mの巨木。松原の中に聳え、白鳥となった日本武尊の霊が舞い降りたとされる。また2001年には環境省のかおり風景100選に選出されている。
主な神事
- 5月4 - 6日:春季大祭
- 7月31日:夏越(花火大会)
- 10月6 - 8日:秋季大祭
- 12月8日:おみかん焼き
奉納獅子組
東かがわ市白鳥虎頭の舞保存会
芝居町獅子保存会
白鳥上組保存会
湊若獅子連
白鳥下組大獅子保存会
交通アクセス
- 高徳線讃岐白鳥駅から北へ徒歩5分。
- 高松自動車道白鳥大内ICから車で約10分。
前後の札所
- 新四国曼荼羅霊場
- 6 葛城神社 --- 7 白鳥神社 --- 8 西教寺
脚注
関連項目
- ヤマトタケル
- 大川郡白鳥本町、白鳥町 - 旧所在地の自治体。日本武尊伝説と神社名に因む。
外部リンク
- 白鳥神社公式ホームページ
- 猪熊家住宅