国鉄テ600形貨車(こくてつテ600がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)およびその前身である鉄道省等に在籍した12 t 積みの鉄製有蓋車である。
概要
1928年(昭和3年)5月の車両称号規程改正によりテワ1035形(テワ1035 - テワ1055)、テワ1056形(テワ1056 - テワ1061)、テワ1062形(テワ1062 - テワ1111)、テワ1112形(テワ1112)、テワ1135形(テワ1135 - テワ1184)、 125両はテ600形(テ600 - テ724)に形式名変更された。同車両称号規程改正では同時に12 t 積みテ1形も制定されたが、テ1形の車軸が短軸車であるのに対して本形式は長軸車である。
テワ1035形、テワ1056形、テワ1062形、テワ1112形、テワ1135形は1911年(明治44年)車両称号規程により形式化され誕生した形式である。
1943年(昭和18年)5月1日に小倉鉄道が買収され、それに伴い小倉鉄道の車両1両が本形式(テ725)に編入された。
車体塗色は黒一色、寸法関係は、全長は5,502 mm - 6,654 mm、全幅は2,413 mm - 2,362 mm、全高は3,426 mm、実容積は23.1 m3 - 25.5 m3、自重は7.6 t - 8.1 t である。
1965年(昭和40年)に最後まで在籍した車両が廃車になり形式消滅した。
脚注
参考文献
- 「貨車略図 明治四十四年 鉄道院」1990年、復刻 鉄道史資料保存会
- 貨車技術発達史編纂委員会 編「日本の貨車―技術発達史―」2008年、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊