1955年のオールスターゲームは、1955年7月に行われた日本プロ野球のオールスターゲーム。
概要
前年、初めて日本選手権を制した中日ドラゴンズの天知俊一監督が前年の日本シリーズ後に退任したため、セ・リーグ2位の読売ジャイアンツ(巨人)の水原円裕監督が全セ(オールセントラル・リーグ)を率いた。全パ(オールパシフィック・リーグ)は、前年パ・リーグを制した西鉄ライオンズの三原脩監督が率いた。オールスター監督は5度目の水原に対し三原は初監督で、水原・三原の巌流島対決がオールスターの場でも実現した。
第1戦、全セ先発の西村一孔(大阪)は3回で打者10人から6奪三振の快投を演じたものの、唯一抑えられなかった全パの主砲・山内一弘(毎日)に本塁打を打たれて敗戦投手になってしまい、全セは完封負けを喫してしまった。続く第2戦は全セが小技を繰り出し、9得点で大勝した。なお、2試合とも近畿地方のフランチャイズ球場を使った。
選出選手
- 太字はファン投票で選ばれた選手、▲は出場辞退選手発生による補充選手。
- 中尾は2試合とも出場機会がなかった。
試合結果
第1戦
オーダー
第2戦
オーダー
テレビ・ラジオ中継
テレビ中継
- 第1戦:7月2日
- NHKテレビ 実況:鈴木文彌 解説:杉村正一郎
- 日本テレビ 実況:越智正典
- KRテレビ 実況:小坂秀二 解説:大和球士
- 第2戦:7月3日
- NHKテレビ 実況:志村正順 解説:小西得郎
- 日本テレビ 実況:越智正典
- KRテレビ 実況:近江正俊 解説:大和球士
- 当時大阪地区では民放局は開局していなかったため、民放の中継は関東地区でしか視聴できなかった。
- 同年4月1日に開局したKRテレビにとって、初めてのプロ野球中継がこのオールスターゲーム第1戦であった。
ラジオ中継
- 第1戦:7月2日
- NHKラジオ第2 実況:志村正順 解説:小西得郎
- ラジオ東京(毎日放送製作) 実況:近江正俊 解説:中澤不二雄
- 文化放送(朝日放送製作) 実況:中村鋭一 ゲスト:フランキー堺、灰田勝彦
- 日本短波放送(中継録音〈20:10から放送〉)
- 第2戦:7月3日
- NHKラジオ第2 実況:鈴木文彌 解説:杉村正一郎
- ラジオ東京(毎日放送製作) 実況:杉本隆平 解説:中澤不二雄
- 文化放送(朝日放送製作) 実況:村上守
- 日本短波放送(中継録音〈19:10から放送〉)
脚注
関連項目
- オールスターゲーム (日本プロ野球)
- 日本野球機構
- 日本プロフェッショナル野球組織
外部リンク
- NPB公式記録