南蔵院(なんぞういん)は、東京都葛飾区にある真言宗豊山派の寺院。
歴史
長保年間(999年-1004年)に開山された。熊野権現(現熊野神社)を勧請した際に、別当寺として創建された。
江戸時代、徳川将軍は鷹狩のために江戸郊外のこの地を度々訪れており、当寺は「御膳所」(休憩場所)に充てられた。
延享3年(1746年)の銘が入った梵鐘があったが、戦時中の金属類回収令によって供出され、現存しない。
当寺には、板碑が数基保存されている。また、この寺の裏にはかつて南蔵院裏古墳と呼ばれる6世紀後半ごろの古墳があって、埴輪などが出土している。
交通アクセス
- 京成立石駅より徒歩9分(経路案内)。
- 青砥駅より徒歩12分(経路案内)。
脚注
参考文献
- 葛飾区教育委員会社会教育課 編『葛飾区寺院調査報告 下』葛飾区教育委員会、1980年
- 入本英太郎、橋本直子 著『葛飾区史跡散歩 (東京史跡ガイド22)』学生社、1993年
- 「立石村 南蔵院」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ23葛飾郡ノ4、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:763978/92。
外部リンク
- “第3章 地域の歴史|南蔵院裏古墳と熊野神社古墳(立石8丁目)”. 葛飾区史. 2020年12月30日閲覧。