第66回カンヌ国際映画祭(だい66かいカンヌこくさいえいがさい)は、2013年5月15日から5月26日にかけて開催された。
主要コンペティション部門の審査員長はアメリカ合衆国の映画監督であるスティーヴン・スピルバーグ、シネファウンデーションと短編映画部門はニュージーランドの映画監督であるジェーン・カンピオンが務めた。
オープニング作品はバズ・ラーマン監督の『華麗なるギャツビー』、クロージング作品はジェローム・サル監督の『ケープタウン』である。
映画祭のポスターではポール・ニューマンとその妻のジョアン・ウッドワードがフィーチャーされている。
最高賞であるパルム・ドールはアブデラティフ・ケシシュ監督のフランス映画『アデル、ブルーは熱い色』が受賞した。
公式選出
コンペティション部門
コンペティション部門には以下の作品が選ばれた。
ある視点部門
ある視点部門には以下の作品が選ばれた。
コンペティション外
コンペティション外では以下の作品が上映される。
- ガラ・スクリーニング
- ミッドナイト・スクリーニング
- ジェリー・ルイス・トリビュート
- スペシャル・スクリーニング
独立選出
監督週間
2013年4月23日に監督週間のラインナップが発表された。
- フィーチャー映画
国際批評家週間
2013年4月22日に国際批評家週間のラインナップが発表された。
- フィーチャー映画
- スペシャル・スクリーニング
カンヌ・クラシックス
カンヌ・クラシックスでは過去の作品の修復版が上映される。
審査員
- コンペティション部門
- スティーヴン・スピルバーグ(審査員長)、 アメリカ合衆国、映画監督
- ダニエル・オートゥイユ、 フランス、男優
- ヴィディヤー・バーラン、 インド、女優
- 河瀬直美、 日本、映画監督
- アン・リー、 台湾/ アメリカ合衆国、映画監督
- ニコール・キッドマン、 オーストラリア、女優
- クリスティアン・ムンジウ、 ルーマニア、映画監督
- リン・ラムジー、 スコットランド、映画監督
- クリストフ・ヴァルツ、 オーストリア/ ドイツ、男優
- ある視点部門
- トマス・ヴィンターベア(審査員長)、 デンマーク、映画監督
- チャン・ツィイー、 中国、女優
- リュディヴィーヌ・サニエ、 フランス、女優
- Ilda Santiago、 ブラジル、リオ映画祭実行委員長
- Enrique Gonzalez Macho、 スペイン、プロデューサー、配給業者
- カメラ・ドール
- アニエス・ヴァルダ(審査員長)、 フランス、映画監督
- イザベル・コイシェ、 スペイン、映画監督
- レジス・ヴァルニエ、 フランス、映画監督
- クロエ・ロランド、Syndicat de la Critique
- ミシェル・アブラモヴィッチ、AFC
- エリック・ギラ、SRF
- Gwenole Bruneau、FICAM
- シネファウンデーション及び短編部門
- ジェーン・カンピオン(審査員長)、 ニュージーランド、映画監督
- Maji-da Abdi、 エチオピア、女優・映画監督
- ニコレッタ・ブラスキ、 イタリア、女優・プロデューサー
- ナンディタ・ダス、 インド、女優・映画監督
- セミフ・カプランオール、 トルコ、映画監督
受賞結果
公式選出
最高賞であるパルム・ドールはアブデラティフ・ケシシュ監督によるフランス映画『アデル、ブルーは熱い色』が受賞した。コンペティション部門史上初めて、審査員側は監督のケシシュと共に出演者のアデル・エグザルホプロスとレア・セドゥにもパルム・ドールを贈った。
- コンペティション部門
- パルム・ドール - 『アデル、ブルーは熱い色』(アブデラティフ・ケシシュ監督)
- 名誉パルム・ドール - アデル・エグザルホプロスとレア・セドゥ (『アデル、ブルーは熱い色』)
- グランプリ - 『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』(ジョエル&イーサン・コーエン監督)
- 監督賞 - アマト・エスカランテ (『エリ』)
- 脚本賞 - ジャ・ジャンクー (『罪の手ざわり』)
- 女優賞 - ベレニス・ベジョ (『ある過去の行方』)
- 男優賞 - ブルース・ダーン (『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』)
- 審査員賞 - 『そして父になる』(是枝裕和監督)
- ある視点部門
- ある視点賞 - 『消えた画 クメール・ルージュの真実』(リティ・パニュ監督)
- 特別審査員賞 - 『オマールの壁』(ハニ・アブ・アサド監督)
- 監督賞 - アラン・ギロディ(『湖の見知らぬ男』)
- 第1回作品賞 - 『フルートベール駅で』(ライアン・クーグラー監督)
- ある才能賞 - ディエゴ・ケマダ・ディエス(『La jaula de oro』)
独立選出
- 監督週間
- Art Cinema Award - 『不機嫌なママにメルシィ!』(ギョーム・ガリエンヌ監督)
- Prix SACD - 『不機嫌なママにメルシィ!』(ギョーム・ガリエンヌ監督)
- Europa Cinemas - 『The Selfish Giant』(クリオ・バーナード監督)
- Premier Prix Illy for Short Filmmaking - 『A Wild Goose Chase』(Joao Nicolau監督)
- Special Mention - 『About a Month』(Andre Novais Oliveira監督)
独立賞
- FIPRESCI賞
- コンペティション部門作品 - 『アデル、ブルーは熱い色』(アブデラティフ・ケシシュ監督)
- ある視点部門作品 - 『Manuscripts Don't Burn』(モハマド・ラスロフ監督)
- 監督週間作品 - 『ブルー・リベンジ』(ジェレミー・ソウルニエ監督)
- エキュメニカル賞
- エキュメニカル審査員賞 - 『ある過去の行方』(アスガル・ファルハーディー監督)
- 特別表彰:
- 『ミエーレ』(ヴァレリア・ゴリノ監督)
- 『そして父になる』(是枝裕和監督)
- クィア・パルム賞
- クィア・パルム賞 - 『湖の見知らぬ男』(アラン・ギロディ監督)
- パルム・ドッグ賞
- パルム・ドッグ賞 - ベイビー・ボーイ (『恋するリベラーチェ』)
参考文献
外部リンク
- 公式ウェブサイト