ブラッドリー・オースティン・ミラー(Bradley Austin Miller, 1989年10月18日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州オーランド出身のプロ野球選手(内野手、外野手)。MLBのサンディエゴ・パドレス傘下所属。右投左打。愛称はラット(Rat)。
経歴
プロ入り前
2008年のMLBドラフト39巡目(全体1173位)でテキサス・レンジャーズから指名されるも、クレムソン大学に進学した。
2010年には日本で開催された第5回世界大学野球選手権大会にアメリカ合衆国代表として参加した。
プロ入りとマリナーズ時代
2011年のMLBドラフト2巡目(全体62位)でシアトル・マリナーズから指名され、プロ入り。
2013年6月28日のシカゴ・カブス戦でメジャーデビューを果たし、シーズン終盤には遊撃手のレギュラーに定着した。
2015年からは外野手としての出場も増えた。この年はポジションを移り変わりつつ、144試合に出場。規定打席には届かなかったが、打率.258、2年連続2桁本塁打となる11本塁打、46打点、13盗塁という成績を残した。
レイズ時代
2015年11月5日にネイサン・カーンズ、C.J.リーフェンハウザー、ブーグ・パウエルとのトレードで、ローガン・モリソン、ダニー・ファーカーと共にタンパベイ・レイズへ移籍した。
2016年、レイズでは遊撃手のレギュラーで起用され、152試合に出場して自身初めて規定打席に到達し、打率.243、30本塁打、81打点、OPS.786などを記録した。
2018年6月7日にDFAとなった。
ブルワーズ時代
2018年6月10日に崔志萬とのトレードで、金銭と共にミルウォーキー・ブルワーズへ移籍した。7月28日にマイク・ムスタカスの加入に伴ってDFAとなり、31日にFAとなった。
インディアンス時代
2019年2月8日にロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになったが、3月21日に自ら選んで契約を途中で放棄する「オプトアウト」を行使し、FAとなった。3月24日にクリーブランド・インディアンスとメジャー契約を結んだ。4月15日にDFAとなり、17日にFAとなった。
ヤンキース傘下時代
2019年4月22日にニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結んだ。移籍後は傘下のAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースでプレーした。
フィリーズ時代
2019年6月13日に金銭トレードによりフィラデルフィア・フィリーズへ移籍し、翌14日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした。移籍後は66試合で打率.263、12本塁打、21打点、OPS.941など好調だった。オフにFAとなった。
カージナルス時代
2020年2月12日にセントルイス・カージナルスと200万ドルの単年契約を結んだ。オフの10月28日にFAとなった。
フィリーズ復帰
2021年2月17日に古巣のフィリーズと350万ドルの単年契約を結んだ。5月24日のマイアミ・マーリンズ戦で通算100本塁打を達成した。7月8日のシカゴ・カブス戦で自身初の1試合3本塁打を記録した。この年は140試合で打率.227、20本塁打、49打点、3盗塁を記録した。オフの11月3日にFAとなった。
レンジャーズ時代
2022年3月17日にテキサス・レンジャーズと2年総額1000万ドルの契約を結んだ。
2023年オフの11月3日にFAとなった。
パドレス時代
2024年3月5日にサンディエゴ・パドレスとマイナー契約を結んだ。
選手としての特徴
- バッテリーを除く7ポジションを守れるユーティリティープレイヤーである。
- 通算の四球率は9%以上で平均以上の一方、三振率は24%以上で平均を大きく下回る。
- バッティンググラブを着用しない。
詳細情報
年度別打撃成績
- 2023年度シーズン終了時
年度別守備成績
- 投手守備
- 内野守備
- 外野守備
- 2023年度シーズン終了時
背番号
- 5(2013年 - 2015年)
- 13(2016年 - 2018年6月6日、2021年 - 2023年)
- 10(2018年6月23日 - 同年7月27日)
- 17(2019年 - 同年4月14日)
- 33(2019年6月16日 - 同年終了)
- 15(2020年)
代表歴
- 第5回世界大学野球選手権大会アメリカ合衆国代表
脚注
関連項目
- メジャーリーグベースボールの選手一覧 M
外部リンク
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Brad Miller stats MiLB.com (英語)