カール・マリア・フォン・ボックレト(Carl Maria von Bocklet 1801年11月30日 - 1881年7月15日)は、ボヘミアの作曲家、ピアニスト、音楽教師。
生涯
ボックレトはプラハに生まれた。ベドルジフ・ディヴィシュ・ヴェベルの下で学んだ後、1821年にウィーンへと移り「ピアノフォルテのための興味深く自由な幻想曲によって(中略)大変に評判となった。」ウィーンでの著名な門弟にはエドゥアルト・マルクスゼンがいる。ベートーヴェンはボックレトを紹介する書状を書いており、またシューベルトとは親交を築いた。また、ショパンに影響を与えた可能性も高いと見込まれている。
1828年、ボックレトはヴァイオリンのイグナーツ・シュパンツィヒ、チェロのヨーゼフ・リンケとともにシューベルトの2つのピアノ三重奏曲(第1番、第2番)を初演している。ベートーヴェンがvon Zmeskall男爵当てにボックレトを推薦した書簡(1817年?)に記載されている通り、彼はヴァイオリンにも相当の腕前を有していた。
ボックレトは作曲家として『ディアベリのワルツによる変奏曲集』の第2変奏を担当している。
79歳でウィーンに没した。
出典
外部リンク
- カール・マリア・フォン・ボックレトの楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト