衣川村(ころもがわむら)は、岩手県の南に位置していた村。
1889年(明治22年)4月1日の町村制以降一度も合併せず117年間単独村制を継続していたが、2006年(平成18年)2月20日,水沢市、江刺市、胆沢郡前沢町、胆沢町と合併して奥州市となり消滅した。
平安時代の豪族安倍氏が拠点を構えた地•みちのくの歌枕の地として知られる。
現在は奥州市の南西部を占める。
地理
- 山:大森山
- 河川:衣川
歴史
地名の由来
衣川の名称は、高檜能山五輪上の谷に天女が舞い降りて、天の羽衣を乾かしたという伝説に由来するという。 正式には「ころもがわ」と読むが、奥州市やその周辺の地元住民は「ころもかわ」と、濁点を抜いて呼ぶのが通例。
沿革
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制が施行され、上衣川村と下衣川村が合併して胆沢郡衣川村が成立。
- 2006年(平成18年)2月20日 - 水沢市、江刺市、胆沢郡前沢町、胆沢町と合併し、奥州市となる。
地名
行政
- 最後の村長:佐々木秀康(ささき ひでやす・1987年4月30日就任)
教育
- 衣川村立衣川小学校
- 衣川村立衣里小学校
- 衣川村立衣川中学校
交通
鉄道
町内を鉄道路線は通っていない。鉄道を利用する場合の最寄り駅は、JR東日本東北本線平泉駅か前沢駅。
なお、1945年から1966年まで東北本線平泉駅と前沢駅の間に衣川信号場が存在したが、場所は当時の衣川村ではなかった。
道路
- 一般国道
- 国道4号
- 主要地方道
- 岩手県道37号花巻衣川線
- 宮城県道・岩手県道49号栗駒衣川線
- 一般県道
- 岩手県道236号衣川水沢線
- 岩手県道283号衣川前沢線
出身人物
- 桂枝太郎 (3代目) - 落語家
関連項目
- 岩手県の廃止市町村一覧
- リトル・フォレスト - 五十嵐大介の漫画。当地をモデルとする農村が舞台。
- とうほくニュージーランド村 - この村にかつて存在したテーマパーク。
外部リンク
- 衣川村 - ウェイバックマシン(2006年2月16日アーカイブ分)
- 水沢市・江刺市・前沢町・胆沢町・衣川村合併協議会(2006/03/08アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
- 国土地理院 地形図閲覧システム 2万5千分1地形図名:古戸(南東)