アントニオ・デ・ラ・トーレ・マルティン(スペイン語: Antonio de la Torre Martín, 1968年1月18日 - )は、スペイン・マラガ出身の俳優・ジャーナリスト。ゴヤ賞の主演男優賞と助演男優賞を1度ずつ受賞している。
経歴
1968年にアンダルシア地方のマラガ県マラガに生まれた。マドリード・コンプルテンセ大学ではジャーナリズムの学位を取得した。カナール・スール ラジオでは週末のスポーツニュースを担当し、カナール・スール・テレビでも働いた。ジャーナリストとして働く傍らで、定期的にマドリードに赴いていくつかの演劇講座で学び、さらにクリスティーナ・ロタの演劇演技学校で学んだ。1994年のエミリオ・マルティン・ラサロ監督作『Los peores años de nuestra vida』で映画デビュー。テレビではミニシリーズ『Padre Coraje』、『El Loren』、『Lleno por favor』などに出演して活躍している。
長編映画のほかに頻繁に短編映画にも出演しており、その発端は2003年にダニエル・サンチェス・アレバロ監督の『Profilaxis』に出演したことだった。2006年にはサンチェス・アレバロ監督の長編『漆黒のような深い青』(『蒼ざめた官能』)に出演し、ゴヤ賞(助演男優賞)を初受賞した。
アレックス・デ・ラ・イグレシア監督作品の常連でもあり、1999年の『どつかれてアンダルシア (仮)』、2000年の『みんなのしあわせ』では助演を務めているし、2010年の『気狂いピエロの決闘』ではゴヤ賞の主演男優賞にノミネートされた。2006年にはペドロ・アルモドバル監督の『ボルベール〈帰郷〉』に出演し、娘に包丁で刺される父親を演じた。
2008年にはスペイン国立演劇センターの『La taberna fantástica』(アルフォンソ・サストレ作、ヘラルド・マリャ演出)で舞台デビューした。2009年には再びサンチェス・アレバロ監督作『デブたち』に出演し、役作りで33kgも体重を増やした。この作品で再びゴヤ賞(主演男優賞)にノミネートされた。その後、『La isla interior』(2009年)、ロペ・デ・ベガの伝記映画で再びサンチェス・アレバロと共同した『Lope』(2010年)などが知られている。
2012年のゴヤ賞では『UNIT 7 ユニット7/麻薬取締第七班』の演技で主演男優賞に、『インベーダー・ミッション』の演技で助演男優賞にノミネートされたが、どちらも受賞を逃した。2013年のゴヤ賞では『カニバル』の演技で主演男優賞に、『La gran familia española』の演技で助演男優賞に、2年連続で2部門にノミネートされたが、やはり受賞を逃している。
2014年にはアルベルト・ロドリゲス監督作『マーシュランド』でゴヤ賞助演男優賞にノミネートされた。ラウール・アレバロの初監督作品である2016年の『静かなる復讐』でもゴヤ賞主演男優賞にノミネートされた。2018年にはロドリゴ・ソロゴイェン監督の『El reino』でゴヤ賞主演男優賞を受賞した。
出演作品
映画
テレビ
劇場
- Grooming (2012)
- La taberna fantástica (2008)
ラジオ
- カナル・スール・ラジオ
- カデーナ・セール
- スペイン国営ラジオ
受賞とノミネート
出典はインターネット・ムービー・データベース(IMDb)
脚注
外部リンク
- アントニオ・デ・ラ・トーレ - IMDb(英語)
- 公式ブログ