奥原 義人(おくはら よしと、1916年〈大正5年〉9月9日 - 2001年〈平成13年〉11月19日)は、日本の実業家、政治家。元広島県呉市市長。呉信用金庫理事長。寿工業相談役。
経歴
広島県呉市出身。1931年、阿賀高小卒、同年に広島海軍第十一航空廠に勤務。1935年、東亜航空工業に転じ、のち取締役。
1945年、寿組社長。1946年、寿農機具製作所社長。1947年、奥原商店取締役。寿工業取締役、常務顧問をつとめた。
1951年、呉市議会議員に当選。1952年、同市議会議長。1961年11月に呉市長に当選。1978年、呉信用金庫入庫、同理事長。
人物
趣味は囲碁、読書、ゴルフ。住所は呉市西中央5丁目。
家族・親族
- 奥原家
- 妻
- 長男・信也(のぶや、元広島県議会議員) - 1942年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業、寿工業に入社。1975年に初当選し12期目。広島県議会議長、自民党県連幹事長などを歴任する。2019年7月の参院選広島選挙区の大規模買収事件で、奥原は河井案里と河井克行から2019年4月〜6月、合計200万円を受け取った。2020年9月16日、「被買収者」の証人尋問で奥原は「買収目的と認識した上で受け取った」と証言し、「違法な金を受け取った。心からおわび申し上げます」と述べた。また溝手顕正側から公示前月、奥原側に50万円が振り込まれていたことが同年11月11日に判明している。2022年1月28日、参院選広島選挙区の大規模買収事件当時、現職議員の中で最高額の200万円を受け取った奥原を「起訴相当」とする検察審査会の議決が公表された。3月11日に辞職願を提出。3月15日、県議会は本会議を開き、辞書願を許可した。広島地裁は4月12日、河井克行元法相夫妻から現金を受け取ったとして、公選法違反(被買収)の罪で略式命令を受けた奥原信也元広島県議ら17人の有罪が確定したと発表した。家族は妻、長男、二男がいる。住所は呉市阿賀中央1丁目。
- 二男
- 長女
- 二女
- 兄・次郎(寿工業社長) - 1935年、呉市阿賀町に奥原工作所を創設。
脚注
参考文献
- 『産経日本紳士年鑑 第4版』産経新聞年鑑局、1963年。
- 広瀬弘『大衆人事録 第二十三版 西日本編』帝国秘密探偵社、1963年。
- 『全国信用金庫名鑑 昭和59年版』金融図書出版社、1983年。
- 『広島県風土記』旺文社、1986年。
- 人事興信所編『人事興信録 第38版 上』人事興信所、1995年。
- 人事興信所編『人事興信録 第42版 上』人事興信所、2003年。